マガジンのカバー画像

算命学余話マガジン #R71~R80

13
中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
¥5,200
運営しているクリエイター

#算命学

算命学余話 #R80「天報星を基礎から考える」/バックナンバー

 ウラジーミル・メグレ著『アナスタシア』シリーズが提唱する数々のユニークで感動的な人類への処方箋によれば、「神の似姿」たる人間がかくも堕落し無知蒙昧な生き物になり下がった原因のひとつは、「赤ん坊の誕生の瞬間とは出産の瞬間である」と人類が勘違いしていることにあるそうです。つまり世界の多くの占星術が出生の瞬間として重視している誕生日や生年月日は、そもそも子供の誕生した瞬間ではないので、重視するのはお門違いだというのです。  これを聞いた算命学者はどう思うでしょう。算命学は言わずと

¥600

算命学余話 #R78「ホストの帝王」/バックナンバー

 先日、日本にホスト文化を根付かせ広めた「ホストの帝王」が亡くなりました。78歳でした。この人がいなければ日本のホスト業界はこれほど発展しなかったと言われ、同業者には神様と呼ばれ、勿論女性たちからは大いに愛され、華やかな夜の世界によりひと財産を築いたユニークな実業家でした。しかし晩年は脳梗塞に倒れると同時にアルツハイマー型認知症に罹り、社長退任後は瞬く間に資産を失い、最期は見る影もなかったと伝えられています。  脳梗塞に倒れたのが2011年の辛卯年で、この人の天中殺に当たって

¥600

算命学余話 #R77「『共同の創造』との比較」/バックナンバー

 ウラジーミル・メグレ著『アナスタシア』シリーズが面白い。読めば読むほど合点がいき、且つ算命学の神髄とする本質論に非常に近い世界観が見て取れる。正しい子育てや理想的な男女関係を模索されている方はとりあえず読んでみて、心に響くものがあったら是非実行して下さい。決して損はありません。  子育てというと「育児」という限られた家庭及び期間限定のテーマに聞こえますが、この作品は自らの過ちに気付かないまま老年に達してしまった人々にも救済策を示しています。というよりそもそも世代別の対処法で

¥600

算命学余話 #R75「恋愛は低級か」/バックナンバー

 アインシュタインの脳は死後、天才の脳がどういう作りになっているかを解明する手立てとすべく取り出され、今日まで保管されているそうです。ただ脳みそ丸ごとではなく、小分けにして複数の科学者がそれぞれの思惑で保管しているので、一部は既に散逸し、元の形に復元することはできないようです。  それでも現段階で導き出せるデータによれば、アインシュタインの脳は知的活動を司る部位の肥大発達が見られる以上に、左右の脳の間の激しいやりとりの痕跡が顕著だということです。一般に理性を司る脳は左脳とされ

¥600

算命学余話 #R71「生涯現役を考える」/バックナンバー

 落語家の桂歌丸師匠が亡くなりました。81歳ですから大往生といってよいかと思います。私が子供の頃はまだ『笑点』が確か40分番組で、お笑い番組も今ほど多くはなかったので日曜のこの時間はいつも見ていた記憶があります。大喜利が終わった瞬間にチャンネルを変えて、大相撲の最後の取組みを見るのが常でした。  その頃の歌丸師匠も他のメンバーもまだ若かったですが、しばらく番組を見ないうちに急に全員年を取ってしまいました。それでも各人の芸風が変わっていなかったので、落語家とはこういうものかと妙

¥600