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算命学余話マガジン #R81~R90

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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記事一覧

『算命学余話』G番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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算命学余話 #R90「宿命が及ぼす力」/バックナンバー

 第二次大戦におけるユダヤ人大量虐殺を指揮したとするアイヒマンを裁く裁判を傍聴したハンナ・アーレントは、アイヒマンは多くのユダヤ人が期待したような邪悪な魂を持った悪魔的人間なのではなく、どこにでもいるようなごく平凡な役人にすぎず、ただ上からの命令に従っただけで罪の意識さえなかったことを看破しました。そしてその悪の根源が人間の「思考停止」にあるとし、自分が何をやっているのか、正しいことなのかそうでないのかを考えることさえしないで、ただ機械のように事務処理をこなしていく習慣が、人

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算命学余話 #R89「似ている人」/バックナンバー

 前回の余話#R88では、珍しく守護神の使い方を一例紹介しました。算命学における守護神という概念の存在は比較的広く知られているようですが、その用法については、天中殺に対する対処法ほどにも知られていないような印象があります。他の技法と同様、守護神の用法は多種多様であり、前回掲げた用例はほんの一部にすぎません。  宿命に守護神が見当たらないからといって慌てる必要がないことは前回述べましたが、守護神と逆の効果を持つ忌神というのも気に掛けるとすると、あれもこれも怖くなって人生が一歩も

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算命学余話 #R88「長所短所と守護神」/バックナンバー

 科学の世界においては、正しいとか正しくないとかいう概念が一般の感覚とは異なるようです。「科学的に正しいこと」とは、「今のところ反証されずに残っている仮説のこと」、つまり「それが誤っているという証拠がないというだけの仮の説のこと」だそうです。消去法で「間違っている証拠」の挙がっている仮説を消していき、残ったものを「正しい」と呼んでいる。つまりこの正しい仮説らは、今後反証が見つかって「間違いだった」と打ち捨てられる可能性があるということです。そんなあやふやなものを我々は「科学的

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算命学余話 #R87「己亥を考える」/バックナンバー

 平成最後の年が間もなく明けます。新年のスタートは2月4日の立春です。干支暦に基く新年は立春が起点になりますが、毎年2月4日とは限りません。たまに前後1日ほどずれる年もあります。なぜなら、立春とは昼の長さが一番短い日である冬至と、昼夜の長さが等しい春分とのちょうど中間のことであり、地球の運行に起因する一年の長さの伸縮が立春の位置を前後させるからです。  一年が常に365日でないことは閏年が証明していますし、我々が日々使っている時計でさえ、数秒ずれたから全世界で一斉に調整します

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算命学余話 #R86「過干渉の時代」/バックナンバー

 友人の医師からこんな医療現場の話を聞きました。不眠症に苦しむある患者さんが、睡眠薬の処方を求めて診察にやって来た。しかし今日では睡眠薬は認知症の原因の一つになっていることが判っており、医者としては勧められない。そう伝えると患者さんは、「アタマおかしくなってもいいから私は眠りたいんです!」と訴えて、容易に引き下がらなかったというのです。  実に切実な心の叫びです。この人にとっては将来の認知症より、眼前の不眠症の方が忌まわしい事態だったのです。目先の利益を優先している、と笑うわ

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算命学余話 #R85「一夫多妻の是非」/バックナンバー

 食糧豊富な自然環境に暮らすアマゾンのある先住民族は、男性が競争的で雄弁、勇敢、虚勢を張る(つまり嘘つき)という特徴があるそうです。この場合の嘘つきとは、「提供できるリソースをあたかも多く持っているかのように」振舞うという種類のものです。また同時に乱婚でもあり、両親は乳離れした子供の世話をせず、放置された子供は自活する方法を自ら迅速に身に付けて大人になるといいます。食糧の手に入りやすい環境がそれを可能にしているのです。  一方、カラハリ砂漠に暮らす某民族は食糧調達の厳しい生活

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算命学余話 #R84玄「基礎編#6 人体図を読む」/バックナンバー

 人気漫画『進撃の巨人』は、巨大な壁に守られて暮らす人類が、壁の外を闊歩している人食い巨人の脅威に怯えながら、その壁の外の世界に何があるのか知るべく危険を冒して出て行こうとする兵士たちの物語です。その視界を塞ぐようにそそり立つ巨大な壁に囲まれた架空世界の風景は、原作者諫山創の出身地に起因しているそうです。  彼が生まれ育ったのは大分県の山間部で、人家も疎らなのどかな田園の周囲はぐるりと山脈で囲まれていました。都会の人間から見れば羨ましいほどの自然豊かな風景が広がり、高層ビルの

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算命学余話 #R83「守護神#11 丙×秋」/バックナンバー

 このところ算命学余話の内容が怖い、という感想を頂きました。死にまつわる内容が続いたのでそういう印象を持たれたのかもしれません。しかし算命学の理論は、もとより個人的な運勢判断より家系論をめぐって発達してきたため、一個人が死んで終わりという単発な話ではなく、家系という流れの中でいかに個人が翻弄され、或いは先祖から恩恵なり罪科なりを背負わされて生きるかという点に着目しています。  しかし現代人は、そんな先祖の所業などまるで気にせず、気楽に一度限りの自分の一生をそれなりに楽しんで生

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算命学余話 #R82「一家の終焉を考える」/バックナンバー

 高齢者を狙うオレオレ詐欺の標的は、勿論金持ちの老人です。高齢者だからといって貧乏人を狙っても得るものがない。一方、同じ金持ちでもまだ若い標的だと、防犯意識も反撃意欲も高いから成功率に不安が出てくる。それなりに金持ちで、且つ詐欺に遭ってもしばらく気付かないくらいボンヤリした老人が、ターゲットとして最適なのです。まあ同じくらいボンヤリしているのなら、老人でなくとも標的になるでしょう。  算命学は陰陽五行を基盤に相生・相剋の力学で物事を判断するので、お年寄りが詐欺に遭ってかわいそ

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算命学余話 #R81「妻の後を追うケース」/バックナンバー

 恋愛相談お断りの当鑑定では、結婚を前提にした相性判断や良縁判断、既婚者の浮気相談や離婚相談には応じています。前回の余話#R80では浮気や離婚と無縁ではない星の一例に触れましたが、この種のごたごたを起こしやすい命式というのは他にもいろいろあります。しかし毎度繰り返しますが、こういう命式だから必ず浮気するとか離婚するとかいう決まりはありません。あくまで因子として持っているというだけの話であり、実際に浮気や離婚に結実するには、その人の実生活での生き方や価値観による日々の積み重ねが

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