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算命学余話マガジン #G51~G60

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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2024年8月の記事一覧

『算命学余話』G番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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算命学余話 #G60玄 「中級編#4 十大主星の組合せ」/バックナンバー

 『算命学余話』は中級編に入ってから急に小難しくなってきた、と思われる方も多いかもしれません。概ね、位相法が咀嚼できるかどうかで運勢鑑定の出来・不出来というか、占い師になれる・なれないが量れるのではないかと、個人的には考えています。そんな中級編を更に進めて、ややこしい話を続けます。  算命学の陽占は、タテ・ヨコ三マスずつ、合計九マスの中に八つの星が座っている図で表されます。そして中央上部のマスを「頭部」、向かって右下のマスを「左足」などと呼んで人体に投影しています。ここから陽

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算命学余話 #G59 「グレタが可愛くない理由」/バックナンバー

 ひと昔前までは、外国人が知っている日本語といえばゲイシャ、フジヤマ、ツナミくらいのものでした。しかし昨今ではマンガ・アニメの影響により「ツンデレ」さえ海外で通用すると聞きます。  ツンデレ。日本人でもご年配の方には馴染みのない単語かもしれませんが、これはツンツン・デレデレの略語で、人前では冷たく澄ました素振りをしていても、好きな相手と二人きりの時だけはデレデレする、というオトメな女子(或いは男子)やその態度を指す言葉です。こうした態度は日本では昔からあったでしょうが、単語と

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算命学余話 #G58 「体と用の思想」/バックナンバー

 「四苦八苦」という四字熟語は仏教が語源で、「人間の苦労の種類」を数え上げたら八種類になるという意味だそうです。内訳はこうです。まず生老病死が前半の「四苦」に当たり、これは他者を介在しない本人だけの苦しみで、誰しも等しく経験するもの、避けて通れないものです。残りの四つは、「求めても得られない苦しみ」「愛する者と死別する苦しみ」「嫌な奴と会わねばならない苦しみ」「人間を構成している要素に由来する種々の苦しみ」で、最初の四苦に比べると複雑で、他者や環境との関係性が前提となる苦しみ

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算命学余話 #G57 「天恍星中殺を考える」/バックナンバー

 文明の利器スマホの普及は2012年頃に始まり、現在はちょうど10年目に当たります。私の世代だと、スマホどころか携帯電話やパソコンもなかった時代に教育を受けた影響で、スマホがない生活というものに違和感はないのですが、若者の世代は生まれた時からスマホがあったりスマホを介して連絡を取り合ったりしてきたため、スマホなしの生活というものが想像できなかったり、スマホがないと何をしていいか判らなかったりすると言います。  しかし、実際にそうした中高生を集めて山中のキャンプに送り、スマホを

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算命学余話 #G56 「亭主元気で留守がいい」/バックナンバー

 90歳にしてノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏の奥さんが、内助の功を最大限発揮して夫に賞を獲らせたという夫婦自身のコメントから、この夫婦関係に興味が湧きました。ノーベル賞を獲ったからといってその人だけが特別優れた学者というわけではありません。同じくらい優秀で功績のある学者たちも、ただ賞をもらっていないとか無名であるだけで、能力的には大差ないですし、そもそもノーベル賞の元となったスウェーデンの化学者ノーベルがダイナマイトの発明で巨万の富を築き、そのダイナマイトの破壊力が戦争

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算命学余話 #G55 「守護神#18 辛×夏」/バックナンバー

 前回の余話では、陰陽理論に立脚した女性原理や女性が得意とする能力について述べました。それは、男性が得意とする開拓・拡張ではなく、継続・維持する能力なのですが、これは前者の男性原理に比べて、見た目は地味です。しかし、なくてはならないものです。その具体例が最近ニュースになったので、二点挙げてみます。  一点目は、今年のノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏です。ノーベル賞を受賞すると突如としてマスコミが押しかけ、その家庭生活まで暴露されてしまう無作法な世の中に対する批判はさて置

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算命学余話 #G54 「女性を軽視する国家」/バックナンバー

 数日前、こんなニュースを聞きました。ドイツでマスク着用を強要した店員を客が射殺したというのです。コロナ禍ならではの事件です。もうじき二年にもなろうという新型コロナウィルス対策、しかも科学的根拠は極めて薄弱で奏功の証拠が誰も明言できない、ただ「自分たちはやっている」気分になるための、責任回避が目的の、国民に不便を強いるだけの自粛生活に、とうとうドイツ人がぶち切れてしまいました。  別にドイツ人が特別キレやすいわけではありません。たまたまドイツ人だったというだけで、どの国の人間

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算命学余話 #G53 「天貴星中殺を考える」/バックナンバー

 前回の余話#G52では、「自分がこうだと思っていても、他者は全然そう思っていないという事態はよくある」と述べました。勿論、他者もまた同意見であるという事態もよくあります。つまり相反する二通りの事態が同程度に起こり得ることは、人間をやっていれば日々の体験からごく自然に知れることです。それが判らないのはその人が幼稚だからであり、この簡単な道理が判る程度の経験を積んでいないからです。算命学の陰陽論はこのように考えております。手厳しいです。  例を挙げましょう。無人島の西之島は2

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算命学余話 #G52 「燃える地支」/バックナンバー

 前回の余話#G51では、現代人が無責任になった原因を算命学的観点から眺めてみました。スマホの普及だけが悪いのではなく、根本的にモノの溢れる大量消費社会が、「本当に必要で大切なもの」を見えなくしている。大切な宝石が色とりどりの石ころの中に埋もれてしまい、スマホの普及がそれを助長している。その結果、人間は幸福のアイテムをみすみす手放し、くだらないものを腕一杯に抱えて不幸になった。現代人の心の貧しさや心の病といったものは、総じてこうした風景だ、という話でした。  勿論、幸せを手に

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算命学余話 #G51 「陰陽、例外、非日常」/バックナンバー

 最近、作家の坂口恭平が自らの躁鬱病体験を元に『躁鬱大学~気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません』という本を出しました。  私は十年程前に「モバイルハウス」という構想を提言した建築家として坂口氏の存在を知りましたが、その時の肩書きは「建築家・哲学者」であって作家ではなく、そんじょそこらのお笑い芸人より余程笑えるユニークな人物として心に留めました。その主張は、「現代人は自分の(一軒)家を手に入れるために、土地を買い、そこにベタ基礎を打って動かなくし、その上に画一的な

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