デザイン思考とアート思考
アメリカやイギリスにいたとき
デザインやアートから学んだのは、
絵を描くのが上手くなるとか
表現が磨かれるということではなかった。
世の中に対して、常に問いを立てていく姿勢
みたいな学びが大きいと感じる。
デザインとアートは似ているようで
ちょっと違う。
クラスの先生からは
真逆のことを言われることも多かった。
自身が考えるデザインやアートのイメージは
こんな感じ。
<デザイン>
社会や相手の課題を解決すること。
問題を発見して解決するプロセス。
ユーザーに共感して、機能で応える。
共通性。収束。
<アート>
問題提起や新たな価値創造。
そもそも課題ってなんだ?と自ら問いを立てること。
唯一の正しさはなくて、多様性。
ちがうこと。拡散。
デザインとアートから仕事を考える
SANKOに入社する前は、
自分に強烈なビジネス背景があったわけではないので、
仕事にあたるときに
それまで触れてきたデザインやアートから考えると
プロジェクトが捉えやすく、
すごく整理がしやすかった。
デザインというのは、
機能しなければならないものなので
課題解決に向いている。
問題が顧客やユーザー側に可視化されていることが多く、
そこを発見して埋めていくプロセス。
アートはゼロから1を生み出す考え方。
そもそも問題とされていないことにさえ気づく。
自分で働きかけて変化を作り出していく。
結論づけたり、収束させることは目的ではない。
カオス上等。
イノベーションに繋がりやすいプロセス。
仕事で関わったプロジェクトでも、
このプレゼンはデザイン的だ、とか
このクレーム処理はアートっぽい、とか
そんな風に思っていた。
会議などをしていても
発散的なコミュニケーションが必要な時は
アート思考のファシリテーション。
収束や取りまとめが必要な時では
デザイン思考のファシリテーション。
使い分けないと、効果的な議論にならない。
自社のミッションも
デザインとアートで捉え直してみると面白い。
SANKOのミッションは
「コミュニケーションの課題解決と価値創造」である。
それをクリエイティブ的な視点で表現すると
「コミュニケーションのデザインとアート」ということだ。
色々な場面でデザイン思考とアート思考が参考になる。
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