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月が泣くとき

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書き溜めた詩を まとめています。
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2024年1月の記事一覧

無題

遠いものとか
形にできないものとか
愛とか
くだらないものとか
わからないものとか
崩れるものとか
音とか

いつも 抱きしめて
いつもいつも抱きしめて

要するに
こころが ないものねだりで
結局は ただ一人なのだと
結局は ただ一人なのだと
思った
#詩 #詩を書く#ポエム

冬のうた

あぁ、もう今年も終わりなんだなと
あなたがつぶやいた

日が落ちて 
風がとても冷たくて
底冷えする アスファルトの上を
細いヒールで歩く私を
冷たい手で そっと 包み込んでくれるあなたは

やさしいのか
ひどいのか
#詩 #詩を書く#ポエム

ある雨の日のこと

雨が すこし 降り出した
その刹那
まだ見ぬ未来に思いを馳せていた 
若い乙女だったころの残像がよぎる

私は 
もう決して若くはない己の手の甲を眺める

自由だった
未来を夢見ることができた
それだけがあの頃の仕事だった

永い時間がたった今
この雨にのまれることが
多分 ゆるぎない幸せであったと
錯覚している

きっと 私は間違ってはいない

あのころ 思い描いた未来を 
選択しなかっただけの

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メコン河

用事があって外に出た
出たくないわけじゃない

でも
なんだか 世界が まぶしい

物乞いの子供たち
走る自動車の喧騒
埃っぽい空気
河で暮らす大人たち

どれほど 遠くにいても
私の瞼の奥には あなたたちがいる

もう 私のことなんて忘れたかしら

用事があって 外に出た
出たくなかったわけじゃない

ただただ
世界が なんだか
本当に 回ってるのか 
少しだけ 疑問に思っただけ
#詩 #詩を書

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夜につぶやく

言葉が出てこないほど
甘ったるい

もっと
あなたの誠実さに 近づきたい

長い旅を
あなたと共に

疲れない旅を
ゆるぎない旅を
切ないという言葉がぴったりの旅を

ずっと あなたと
甘ったるい旅を
#詩 #詩を書く#ポエム