人事担当者向け「産業医のトリセツ」プロジェクト。始めます
人事担当者のみなさま、はじめまして。
私たちは、Twitterで活動している産業医です。普段からTwitter上で情報交換していく中で、人事担当者のみなさまに産業医のことを知っていただきたいという思いで、このプロジェクトチームを結成しました。これから、人事担当者がお困りになっているであろう「産業医との上手な付き合い方」についてひとつひとつ説明していきたいと思います。ぜひ読んでいただき、産業医とより良い連携をしていただければありがたいです。
なぜこのプロジェクトを始めるのか
みなさんは、「産業医」と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?企業の中の診療所のお医者さんでしょうか?従業員たちに寄り添うカウンセラーのようなイメージでしょうか?もしくは、ほとんどイメージを持っていないという方もいらっしゃると思います。企業は一定の規模を超えると、産業医を選任することが法律で決まっているため、多くの企業に産業医がいるかと思います。しかし、産業医は何をやってくれる存在なのか、何をお願いしてよいかわからないという声が多く聞かれているのが現状です。つまり、「産業医はいるけれど、どのように働いてもらえばよい分からない、何をしてもらえばよいか分からない」という状況だと思います。産業医自身もまた、担当企業でどのように機能すればよいか分かっていないこともしばしばあります。その結果として、人事担当者と産業医の間でボタンの掛け違いが発生し、ちょっとしたトラブルになっているという状況もうまれています。逆に、私たち産業医の間でも、もう少し産業医と人事担当者がお互いにその役割認識を十分に共有できていれば、よりうまく連携できるのになあ、という話はよく出てきます。
例えば、以下のような事例です。
・従業員と産業医の面談を依頼して・・・
人事担当者「産業医に面談を頼んだのに、なにもフィードバックがこない。どうなっているんだろう」
産業医「面談にやってきた従業員さん、本人は特になにも困っていないみたいだったな。また何かあれば相談してもらうように伝えておいたから大丈夫かな」
・産業医と職場巡視をして・・・
人事担当者「産業医と職場巡視をしたら、あれやこれやと職場に口出しをされてしまった。現場の上司も、職場巡視はされたくないとカンカンのようだし困ったな。」
産業医「なんて危ない現場だろう。このままでは近い将来健康を害する人がでてきてもおかしくない。従業員本人の健康はもちろん、会社にとっても訴訟などの法的なリスクが懸念される。最低限、これだけは言っておかないと・・・」
産業医のトリセツ始めます
このような状況を見聞きするにつけて、お互いの立場や役割を理解し合えば、うまく連携できるのにな、と私たちは思うようになりました。そこで、人事担当者のみなさまに少しでも産業医の使い方を知ってもらいたいと考え、「産業医のトリセツ」プロジェクトを始めることにしたのです。産業医の役割について事例を交えて定期的に記事を作成し、説明していきたいと思いますので、産業医との付き合い方を知りたいと思う方は、ぜひフォローしていただければ幸いです。私たちのプロジェクトが、人事担当者のみなさまのためになり、ひいては職場で働く多くの従業員の健康につながりますことをメンバー一同、心より祈念しております。
本記事担当:@fightingSANGYOI
記事は、産業医のトリセツプロジェクトのメンバーで作成・チェックし公開しております。メンバーは以下の通りです。
@hidenori_peaks, @fightingSANGYOI, @ta2norik, @mepdaw19, @tszk_283, @norimaru_n, @ohpforsme, @djbboytt, @NorimitsuNishi1
現役の人事担当者からもアドバイスをいただいております。
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