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"政治家"と"私"の距離について。

政治の世界、主に国政に関しては、古来の政(まつりごと)の時代から、利権やら私利私欲やらが絡みまくっていて決してクリーンな場所ではない。
ここ数年で政治を見るとき、このことを頭に据えるようになりました。

賛否両論巻き起こるような大きな政策決定や法整備の時など特に、こちらが考えることとは全く違うところであれこれこんがらがってるんだろうなと思うと、ネガティブではないけれど、諦めのような気持ちになります。


ただそんなわけわからん世界の"中の人"、つまり政治家って、現代では一応国民の代表として、国民の投票によって選出されてるわけで、決して特権階級や一部の人脈から出た人のみということではない、ということになっている。はずです。(めんどくさい)


だとしたら、"政治家"として政のわけわからん世界に飛び込んでいった途端にこちら側とは全く違う人間になってしまったかのような、相容れない感覚に勝手に陥ってしまうのはどうしてだろうか。


重要法案が可決される時も、
スキャンダルやら失態が取り沙汰される時も、
メディアで発言する時も、
どこか違う世界の人、よくわからない職業の人、みたいな感じがしてしまうのは何故だろう。


ってところで、


今、政治家と私の距離はものすごく遠く、
なかなかお互いに理解し得ないことになってるなーと思っているわけです。


それが投票行動にもリアリティが持てない一因となっているし、
リアリティがないからある種のゲームみたいなメタ視点で楽しめる感覚にならないと参画する気にならないよなーとも。


積極的にメディアから政治の情報を摂取するようになって、党関係なく個人個人で人間性や思考、主義主張が垣間見える方はいらっしゃるけど、それでも"政治家という職業"の厚い壁はどうにも浅瀬しか見せてくれていないように思うし、

地方(関東近郊非大都市圏)在住、車通勤、平日は会社と家の往復、仕事も特別政治関係のつながりがない、地元の友達も全然いない(あ)と、政治家を直接目にする機会ってほぼ皆無なんですよね。


昨年大学の先輩で1人衆院選に出た方がいたけど、個人の印象や出馬した党の問題もあるけどなんか苦笑いというか敬遠してしまったってことはありました。(今思えばこれは職業差別なのかと少々自責の念にも駆られる。、)


そんなんで、なかなか見えてこない政治家の実態にヤキモキしていて、最近じゃいっそのこと議員秘書とかになってそっち側に片足突っ込むくらいなことしないとわからないんじゃないかって思ってきている始末。



閑話休題。



ふた昔前くらいだともう少し身近なところに政治家"先生"って存在していて、だからこそ許容されてきた様々なことがあったんじゃないかなと思います。

それは新聞テレビラジオが中心だったメディア媒体の少なさや、自治体の横のつながり、ご近所付き合いなんかも関係しているのかな。


現に、小さい頃は祖父を訪ねて県議会議員、市議会議員の"先生"が訪ねてくる、なんてことがちょこちょこあったことを記憶しています。
親の投票先とかは教えてもらったことはないですけど、そういった出入りする人を見てるとなんとなく祖父はこの党寄り、父はこの党寄り、とか垣間見える部分はありました。
祖父は他界してますが、父親に関しては今もこういう横のつながりでの政治家との交流はありそうですが、僕が入ることはないので(恐らく喧嘩になるから)地元の状況にはとても疎いです。


まぁいろんな原因はあれ、政治家と私の距離が遠いものになっている今、そのスタンスでどうやって政治を見て、参画していくか。
双方で意識的に関係を作っていかなきゃいけないなって思っています。


けど、じゃあどうやって?っていう

やっぱ議員秘書とか?

いやいやいや


政治家は聖人君主でもなければ悪魔の使いでもない。"私"と同じ"人間"だ。

このことをもっと体感できる機会があるといいんだけどなぁ。
その上で"私"側は少ない情報を頼りに実績や主義主張で彼らを選び、見なければいけないし

政治家側は若干意図的にでも曝け出す部分は自ら作っていったほうがいいし、そこで信頼を得た上で、そこに甘えることなくシビアに仕事に従事しなければならないんじゃないかなと
思います。


顔が見えないコミュニケーションを戦略的にしなきゃいけないんだから、昔より今の方が政治家になるのって大変だろうなぁ。


どうかがんばってください。(なんちゅうしめや)

(以下note用追記)

奇しくも政治家も1人の人間であるということを痛感する犯罪が起きてしまいました。

そして、"故人を偲ぶ"という形で1人の政治家のパーソナルな部分がいまTVを中心にフォーカスされて僕らの知るところとなっています。

さらに今回のような危険と隣り合わせで国政に当たらなければならないという、政治家という職業の"リスク"も意図せず感じることとなりました。


やはり政治家との距離は遠すぎてはいけないのではと再度思っているところです。まずは学ぶところから。


(先月のアメブロより転載。一部加筆修正)

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