珊瑚

ラグドールと暮らすweb編集者です。猫と本と海外ドラマについて書きたいと思い始めたとこ…

珊瑚

ラグドールと暮らすweb編集者です。猫と本と海外ドラマについて書きたいと思い始めたところです(まだ考え中)。2020年は言葉を知りたい、磨きたい、紡ぎたい。

最近の記事

盆前の虫の知らせと祖父の言葉と猫のこと。

よくないことが起こる前兆を「虫の知らせ」と言う。 お盆に入る数日前、夜中に猫のタピオが宙を仰ぎ、私はなぜか涙がとまらなくなった。何かよくないことが起きそうな胸騒ぎは、ある人との別れを予感させた。 翌日、祖父が永眠した。94歳、大往生だ。 東京に住む私は、地方へ帰ることは憚られ、通夜・葬儀ともに出れなかった。 弔いの意味を込めて、このnoteを書いている。 祖父のことを考えると哀しい。哀しいけれど、もう一人の自分が「哀しいことなの?」と問いかける。それは、祖父が幸せな人

    • 今年の父の日は父の命日と重なった。なぜ私は本を読むのだろう、なぜ文章を書くのだろう

      小学生の頃、お父さんやお母さんが死ぬのが怖いと思った夜があった。 「それは明日じゃないし、少なくとも50年ぐらい先のことだから大丈夫」。 そう言い聞かせて、眠りについた。 10代のほとんどを「うちは普通の家庭だから、不幸なことは起こるわけがない」と高を括って生きていた。「普通」というのは、お金がありすぎるわけでもなさすぎるわけでもなく、それなりに仲が良く、暴力や離婚などの家庭内トラブルとも無縁で、どの数字をとってみても日本人家庭の平均値という意味で、だ。 だから当然の

      • 猫が『退屈をあげる』と話しかけてきた - ABCで出会った本

        犬が好き、いつかまた犬を飼うんだと言い続けていた私が猫を飼い始めたのが去年の6月。思いがけず、猫との暮らしが始まった。 それまでは猫動画も見たことがないし、SNSでスター猫をフォローしたこともないし、猫カフェに行ったこともなかった。触ったことも、路地裏で野良猫を見つけてしゃがみこんだこともない。「モフりたい」と言ったこともない(これは未だにない)。 私は猫について調べ始めた。段ボールがあると入っちゃうとか、目を見てゆっくり瞬きをするのは信頼の表れだとか、エサがもういらない

      盆前の虫の知らせと祖父の言葉と猫のこと。

      • 今年の父の日は父の命日と重なった。なぜ私は本を読むのだろう、なぜ文章を書くのだろう

      • 猫が『退屈をあげる』と話しかけてきた - ABCで出会った本