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Piere Sauvignon 2021 Vie di Romans

2020年の樽ドネ(樽ヴィニョンのヴィエリスも同様です)からあまりにもヴィエ・ディ・ロマンスの出来が良いので、他の銘柄(品種)も何か(良い方向に)変わったかも?と懐疑的に毒味に挑むのはよくありません。そう言い聞かせていつものように、いつものイメージで毒味に挑んでいます。

例年よりも、ソーヴィニョン・ブランの特徴のひとつである猫のあれは控えめに感じます。猫のあれは、ジンジンとしたハーブとスパイスの風味に近い部分かと思いますが、2021年は柑橘系がしっかりと主張しており、例年よりも黄色と緑のパワーバランスがより均等に感じています。

黄色味が増えたことで、その内側にある白い苦味も比率が上がりました。全体的に緑色から黄緑色になったとも言えるかもしれません。

猫のあれを始め、アロマチックな要素は派手なものではありませんので、落ち着いた大人の雰囲気。アルコール度数も14度後半とは思えないほど、密度やボディ推しではないのは、終始感じる苦味と、キレの良い酸味によるものかと思います。

元々、ソーヴィニョンブランは夏が似合いますが、2021年のピエーレはなおさら夏のワイン。とはいえ、ただサッパリとしているわけではないんですけどね。

レモングラスやパクチーなどを使ったエスニックなお料理と確実に相性はすこぶる良いでしょう。

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