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詩「愛と、i、その合間の曖昧さに真実の」

人間の言う愛とは何だろう。

神の言うの愛が崇高であればあるこそ、その愛は掴む事も見る事も出来ない。
だからこそ人間は信じなくてはいけないのだ。
これが神の愛であると、信じなくてはいけないのだ。

掴む事も見る事も出来ない神としての愛。
それは人間から見れば実の無い言わば虚(ウツロ)である。
それを人は「i」と名付け、それを掴んだ気になっている。

それでも人間は真実としての愛を渇望する。
それは虚を掴もうとする衝動。
それが人間が愛と呼ぶ愛だ。

もし真実の愛と言う愛があるとすれば。

それは愛と「i」の合間にある、個人的で勝手な衝動であり、熱もあれば浮かされ、現実と妄想を行ったり来たりする、混濁とした泥臭いモノだろう。

正しく測る事の出来ない歪な心情。
その愛はカタチになる事も出来ず、本流に流れる事も無く、流され続ける曖昧な愛なのだ。

きっとそれが人間の幸せで、真実の愛と呼ぶものなのだ。

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