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創作講談の習作

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所属する講談教室の課題「3分講談の創作」。毎月ひとつ、お題に即してミニ講談を作ります。内容を考えるのも書くのも楽しく、私にはとても合っている課題です。文章力の筋トレにもなっていま…
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#講談教室

3分講談「守山宿の仇討ち」①

★謡曲『望月』の翻案・リメイク作品です。 時は、室町のころ。ところは、近江国・守山でござ…

小鈴
5か月前

3分講談「髑髏の仇討ち」(テーマ:仇討ち)

亡くなった人の骨というものには、骸骨、どくろ、しゃれこうべ、野晒し―、実に色々な呼び名が…

小鈴
5か月前
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3分講談「日秀上人御一代記② 大蛇退治」(テーマ:自由)

室町時代、紀州・那智勝浦の日秀上人は、「補陀落渡海」へと出立いたしました。小さなくり抜き…

小鈴
10か月前
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3分講談「日秀上人御一代記① 補陀落渡海への出立」(テーマ:自由)

和歌山県那智勝浦町に「補陀洛山寺」という古いお寺がございます。室町時代、海沿いに建つこの…

小鈴
10か月前
9

3分講談「貴船明神の由来(前編)」(テーマ:節分)

時は寛平の御時と申しますから、平安時代の中頃。 京の都に、中将定平という貴族がおりました…

小鈴
2年前
3

3分講談「竜宮と剣」(テーマ:海)

寿永四年、西暦一一八五年四月二十五日。長門国赤間の関・壇ノ浦において、平家一門はついに源…

小鈴
2年前
2

3分講談「孝行問答」(テーマ:自由)

「孝行の したい時分に 親はなし」なんてことを申しますが、江戸時代、この「孝」という概念を、ことのほか重んじたのが、五代将軍・徳川綱吉でございました。ま、綱吉といいますと、真っ先に思い浮かびますのが、あの悪名高い「生類憐れみの令」ではないかと思います。その極端な政策から、「犬公方」などと渾名されるわけありますが、綱吉の政策の根底にございましたのは、「儒教」という学問の考え方だったそうですね。中でも特に重んじられたのが、「忠」と「孝」、「忠」は主君によく仕える心、「孝」は親を敬

3分講談「タツノオトシゴ」(テーマ:雨)

とある山あいの小さな村に、心優しい一人の少年がいました。ある年、日照りが続き、少年の村で…

小鈴
2年前
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3分講談「祝祭」(テーマ:花)

どれほど長い時間、眠ったのだろうか。ふと、足元が暖かいことに気付いて、目を覚ました。見る…

小鈴
2年前

3分講談「三本の切指」(テーマ:嘘)

江戸時代、最も華やかできらびやかだった場所といえば、色街・遊郭でありましょう。一歩踏み入…

小鈴
2年前

3分講談「女詐欺師・千坂光子」(テーマ:嘘)

明治二十九年・秋十月のある深夜。 東京浅草の常磐座という芝居小屋の楽屋で、若い役者と共寝…

小鈴
2年前
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