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創作講談の習作

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所属する講談教室の課題「3分講談の創作」。毎月ひとつ、お題に即してミニ講談を作ります。内容を考えるのも書くのも楽しく、私にはとても合っている課題です。文章力の筋トレにもなっていま…
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2020年12月の記事一覧

3分講談「上田秋成の生い立ち」(テーマ:雨)

※雨→「雨月物語」→上田秋成(多少無理やりです)  摂州大坂・曾根崎新地。この界隈は大坂…

小鈴
3年前
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3分講談「明治七年のクリスマス」(テーマ「クリスマス」)

 「散切り頭を叩いて見れば 文明開化の音がする」―、華々しい明治時代の幕開けとともに、た…

小鈴
3年前
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3分講談「月の兎の由来」(テーマ:月)

「月には兎がいて、餅をついている」と、子どもの頃からなにげなく耳にしてまいりました。今で…

小鈴
3年前
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3分講談「十返舎一九の最期」(テーマ:花火)

「この世をば どりゃおいとまに 線香の 煙とともに 灰さやうなら」。  江戸時代後期に活…

小鈴
3年前
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3分講談習作「アマビエ」(テーマ「自由」)

 2020年、コロナ禍で一躍有名になりました、妖怪「アマビエ」。当初は「アマエビ」と間違われ…

小鈴
3年前

3分講談「3万年前の航海」 (テーマ「海」)

 日本列島に、私たちの祖先が暮らし始めましたのは、今から約3万年前―旧石器時代のことだそ…

小鈴
3年前

3分講談「六甲山の由来」(テーマ「かぶと」)

 兵庫県の六甲山は、古くは「武庫の山」と申しました。「武庫の山」の「むこ」に、いつしか「六つの甲(かぶと)」という字が宛たり、やがてそれを音読みして、「ろっこうさん」と呼ぶようになったそうでございます。  さて、ではなぜ「六つの甲」と書くようになったのか、その由来となりましたお話は―。  時は今から2000年ほど前、仲哀天皇の御代のこと。早くに亡くなった大王(おおきみ)に代わり、后である神功皇后が政を取り仕切っておりました。この神功皇后という人は、大変に豪傑で男勝り。ある時

3分講談「桜の神」(テーマ「花」)

 なぜ桜という花が、数多ある花の中でも特に愛でられてきたかと申しますと、桜には神が宿ると…

小鈴
3年前
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