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アビとメシ2023 ①

はじめに

 アビスパと出会って約27年…

 2023年は、ルヴァンカップ優勝、天皇杯4強、リーグ戦7位と、アビスパ福岡にとって史上最高のシーズンとなった。
 そして、個人的にも、アビサポとしての自分を取り巻く環境や、アビスパとの向き合い方が大きく変わった1年だった。
 
 特に文才がある訳でも、面白い話ができる訳でもないけど、そんな2023年の記録を残してみたくなって、初めてnoteとやらを書いてみることにした。

 と言っても、ゆるい観戦記と食べ飲み歩き日記みたいなもんです 笑

 その前に、現在は関東在住である自分が、なぜ今だにアビスパにハマり続けているのか…
 これまでのことを、少し真面目に振り返ってみたいと思う。


孤独のアビサポ学生(福岡時代)

 大学生の頃(かれこれ四半世紀前…)、当時バイトしていた早良区のローソンに、とあるお客さんがチケットを買い求めてレジに来た。

 まだ新人バイトだったので、ロッピーで発券するやり方が分からず、慌てて先輩に助けてもらうことに…。

 プリンターから出てきたのは
「アビスパ福岡 対 横浜マリノス 博多の森球技場」
 と印字された紙のチケットだった。

 Jリーグのチケットが、こんなに簡単に買えるのか!と興奮したのを今でもよく覚えている。
 その日のシフト終わりに、自分でもう1枚発券して購入し帰宅した。

 そしてその週末、博多の森へ向かった。
 初めての博多の森は、すべてが衝撃的だった…

さすがに27年前の写真はないけど
博多の森のこの感じは変わってない

 階段を上がってゲートをぬけると、綺麗に刈り込まれた緑の芝が照明に照らされて、浮かび上がる感じで目に飛び込んできた。
 キールアーチの屋根に響く、迫力のあるサポーターの歌声と、力強い太鼓のリズム。
 信川竜太さんのあのいい声とBGM。
 ほんのり香る芝生と美味しそうなスタグルの匂い。

 そして、何よりも、目の前で繰り広げられるプロのプレーのスピードとパワーとスキルのすごさに圧倒された。

 専用スタジアムの空気感や臨場感は、当たり前だがテレビでは絶対に味わえないものだった。

緑の蔦で覆われた壁と柱に時の経過を感じる…
当時は真っ白だったんだよなぁ

 それでも知人に「アビスパの試合を観に行く」と公言するのは、今よりも抵抗があった。

 バックスタンド(オブリさんやエスコさんが盛り上げるA席寄りのSA席)で、いつも座ってぼっち観戦。
 当時コアサポの中に入って応援するのは、かなり勇気がいる雰囲気だったが、心の中では全てのチャントを歌えるようになっていた。
 手拍子しながら、ぼっちなりにも熱く秘めた思いで観戦していたと思う。

 そんな孤独のアビサポ学生にも転機が訪れた。

1998年11月19日のJ1参入決定戦
   アビスパ福岡 対 川崎フロンターレ


 初めて友達を誘い博多の森へ行き
 初めてチャントを歌った。叫んだ。跳んだ。
 紺色のポリ袋をバンバン振った。
 そして、絶望からの歓喜に泣いた。

 後に「神を見た夜」と呼ばれた伝説の試合を現地で観戦したことで、アビスパ福岡は自分の中で特別なものになったのだ。


孤独の関東蜂(8割が暗黒期)

 2000年から就職で神奈川に移住した。
 当たり前に通っていた博多の森が、一気に遠い場所になってしまった。
(帰省する実家は長崎で、なかなか福岡まで足を運べる機会がなく、「レベスタ」と言われた頃に行ったのも1回くらいだったと思う…)

 そして、翌年、万博でのガンバ戦。
初の降格の場面はNHKのBSで観て泣いた。

 ここからアビスパの5年周期が始まる…
 その頃はスカパーでのJリーグ中継もなく、SNSもなく、アビスパの情報を得るにはインターネットしかない。(当時は公式のホームページに掲示板的なものがあったような…)

 弱くて迷走するアビスパを応援する意味を感じにくくなることもあった。
 孤独感が増したし、自分がアビサポなのかすら疑問になってしまうことも多くなってきた。
 それでも、なぜかサポはやめられない。
博多の森のあの空気感を、忘れられなかったからなのかもしれない。

 どんなに負けても、裏切られるような気分になっても、次の日には次節に気持ちが向かっている。
(おそらく古参サポは、ほぼドMです笑)

関東甲信は水戸以外制覇した

 当時、自分が気軽にJ2を現地参戦できたのは、三ツ沢、平塚、味スタ…。頑張って千葉、甲府、前橋、松本…。行けたとしても年に3〜4試合程度だったと思う。

 初めの頃はメインで座って観戦していたが、少数のアウェイゴール裏から響くチャントを聞いているうちに、いつしか引き寄せられるように自分もゴール裏へ。

 アウェイだと、ゴール裏に溶け込むハードルは下がるものだと気づいた。
 そして、関東アウェイのゴール裏で聞こえてくる博多弁がとても心地よかった。

 こうして、いつしかアウェイゴール裏ではオブリさんに混じって声を張り上げるのが当たり前になる。

 ただし、お互いになんとなく顔は見たことあるけど、関わりのあるアビサポはゼロで、ぼっちサポ歴は26〜7年程になっていた。


 …って、ここまでが長すぎる💦

 とりあえず、ここからが2023シーズンの現地観戦記です🐝〰️


2023年 1月 
 全国高校サッカー選手権大会

元長崎県民として国見の復活は嬉しかった

 関東に住んでいて良かったと思うことの1つは、年末年始もスタジアムでサッカーが観れること。
 昔で言ったらトヨタカップ(今のクラブW杯)、天皇杯、高校選手権。

 2023の選手権は、地元長崎の国見高が久々に出場したので、年末から正月にかけて、三ツ沢、等々力と国立での決勝を観戦した。

 そもそも自分がサッカーを始めたきっかけは、小学生の時に見た国見高校の準優勝なのだ。
 国見とキャプテン翼は憧れの存在だった。

 選手権は1会場で2試合みれるのは嬉しいが、真冬に4時間座って連日観戦したことで、正月から腰を痛めて風邪を引いたのは仕方ない🙄

黄色い建物の「ホープ軒」国立ビューのラーメン屋
2023年の国立に4回行くとは
この時は思ってもいなかったな…

これより(ようやく)本編がはじまります…

2023年 2〜4月
 神戸・カシマ・横浜(三ツ沢)編

① 第1節 2023年2月18日(土)ノエスタ
  神戸1-0福岡●

開幕戦で久々に再会するサポ同士の挨拶は
「明けましておめでとう」だと初めて知った

 リーグ開幕戦を観戦したのは、今季が初のことだった。(しかも日帰り)
 負けたので正直試合のことはあまり覚えてないが、移籍してきたばかりの紺ちゃんのプレーにワクワクした。これまでにアビスパにいないタイプで一気にアビサポの心を掴んだ。

 初の神戸は、羨ましいほどいいスタジアムだったということと、行きの京急が線路点検で遅れが出たせいで、羽田空港をダッシュするという緊張感のある開幕だったという記憶が残ってる😂

初めての明石焼きと瓶ビール。
日帰りでも絶対食べたかったんだもん。



② 第4節 2023年3月12日(日)カシマ
  鹿島0-0福岡△

常勝鹿島のゴール裏、やはり迫力と圧はすごい…

 長いこと行ったことのなかったカシマだったが、昨シーズンはリーグとルヴァン両方行ったので、これが3回目。一気に身近なスタジアムになった。が、やはり遠すぎる。
 相模原からだったら、カシマもベススタも同じ時間で行けるんよね🙃

 試合はスコアレスドロー。流石に鹿島は強いが、昔ほど手も足も出ないような感覚はなくなってきていて、アビスパが確実に力をつけていると感じる。

アウェイゴール裏のまともなスタグルは
密輸しない限りモツ煮しかない
カシマ遠征といえば、関東アビサポバスツアー
ふくやんさん、いつもありがとうございます



③ 第6節 2023年4月1日(土)ニッパツ三ツ沢
  横浜FC1-1福岡△

三ツ沢のゴール裏、古いけど専スタはやっぱりいい

 個人的は関東で好きなスタジアムの一つ。
 関東サポも集まりやすいし、羽田からも近くて福岡組も来やすいので、横浜FCホームをアビサポで圧倒できるのが気持ちいいんだよな。

 でもなぜか三ツ沢はドローゲームが多い印象。
思えば現地参戦で2年も勝ち試合が見れてない中、前節までアビスパは好調だったのに、この日も後半追いつかれてやはりドロー…

 来季はここで勝ちたいと思ったのに、フリエさんが…

ゲストで来場してたジャンボとナカジ!
ハーフタイムにジャンボチャントを歌ったよ🎵
三ツ沢のスタグルは…なので、
新横浜駅の崎陽軒で調達
シウマイ弁当が売り切れてたからシウマイまん

ここまでで、まだ4月か💦
長すぎるで②に続く…。

(続きはこちらから↓)

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