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左右盲
まさか自分に限ってそんな事はないと思っていたのに。
アラフォーにして新たな自分自身を知ってしまいました。
それが何かと言うと…
私はどうやら「左右盲」のようです。
左右盲とはなんぞや?と言う方のために一応説明をしますと、咄嗟に左右がわからなくなる人の事です。
ちなみに左右盲とは言いますが、別に病気とか障害とかではないのでご安心を。
私自身、この言葉も意味も前から知ってはいたのですが、その時は「へーそんな人がいるんだなぁ。」ぐらいに思っていたのです。
左右がわからないなんて子供じゃあるまいし…と。
そりゃあ昔はよく「お茶碗持ってるのが左!」とか「お箸待つ手はどっち?」とか言われたけど、大人になってそんな事あるわけないよねーなんて思っていたのです。
しかし、その日は突然訪れました。
実は、私は今年の2月に前職を退職し6月まで長い春休みをいただいておりました。
そんな長い春休みを終え、6月頭より新たな職場で1から仕事を教えていただいている身なんですが、そこでこの「左右盲」が発覚したのです。
今の仕事は所謂デスクワークになり、毎日パソコンとにらめっこをしているのですが、その時に社員の方に指摘をされたのです。
「それ左だよ。」
…え?
そう、社員さんは「右上のマークをクリックして下さい。」と言ったのもかかわらず、私は思いっきり左のマークをクリックしようとしていたのです。
刹那、左右がわからなかったのです。
自分としては、言われた通り右のマークをクリックしたつもりが、真逆の左をクリックしていたのです。
ちょっと自分が信じられなくて。
しかもそれが一回じゃなかったので、あ…これはまさか…と、思ったという訳です。
そう、私は「左右盲」だったのです。
そんな人いるの?なんて思ってたのに、まさしく私自身がそうだったなんて。
小さい子供みたいに、咄嗟に左右がわからなくなる。
アラフォーなのに。
でも実際、今は新しい職場で右も左もわからずがんばって仕事を覚えようとしているのも、事実。
なぜか知識も経験もない職場を選んで仕事をしている今の私自身を表しているようなこの「左右盲」。
本当は認めたくないけれど。
でも、どこかで私は私自身の事でも知らない事がまだまだあるんだなぁ、と面白く思ったのもまた事実。
こんなに長く一緒にいるのにまだまだ新たな発見がある自分を楽しんでいる。
毎日大変で嫌になる事も、挫折しそうになる事も沢山沢山あるけれど。
それでも、必死に右も左もわからないなりに頑張っている自分を認めてあげたくなる。
マウスを持ってる手が右。
そう言い聞かせながら、私は明日もがんばるのです。
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