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雲南日本商工会通信2023年10月号「会長の挨拶」

 中国からの観光ビザの基準を緩和した日本では、この中国の大型連休に多くの観光客が訪れるようです。海洋放水の影響での懸念もありましたが、良識ある方はわかっていらっしゃるのか、それともやはり円安による魅力には勝てないのか。多少日本で問題を起こす方もいらっしゃるようですが、日本の観光業や経済にとってはプラスこそあれ決してマイナスにはならないように思います。
 反面、相変わらず日本から中国への渡航の“2週間ビザ不要”の待遇が復活されません。仕事では申請をすれば正式なビザが取れますが、以前のようにお手軽に出張できないために、コロナ前と比べると日本からの出張者は激減しています。この現象はうちの会社だけではなく、中国全土の日系企業や日本との関りを持っている会社に言えることでしょう。
 そうした現象によって、やはり中国の経済にも大きな影響は与えている気がします。世界の生産国である中国にとって、その生産技術の進歩に日本は今でも影響を与え続けています。それは“ここまでできたからOK”というものでもなく、新しいものには常に新しい技術も生まれていくことから、その進歩が停滞してしまうということになりかねません。
 この国の応用技術も素晴らしく、自国では何もできないというわけではありませんが(現在では国を挙げて技術を強化しているようです)、世界の生産国を維持していくにはやはり人の手も借りたほうが効率もいいのではないでしょうか。そういった意味でも、この国の観光の繁栄も含めて、開放を早めて欲しいものです。
 さて、この休みは帰国することもなく、基本はマージンプーで過ごしています。仕事に追われている割には穏やかに過ごせる環境が気に入っていて、休みになると寮の住人も減り、さらに静かになります。そんな静かな中秋節のお月見写真を今回は共有させていただきます。

中秋快楽。

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