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はじめてのハプニングバー2

わたしは周りの空気に圧倒されたのもあり、人見知りを発動していた。

そんな中、夫はわたし1人残してタバコを吸いに行くと言うのだ。
当時喫煙者だった夫と非喫煙者のわたし。
「ちょっとここで待ってて。」と夫はタバコを吸いにどこかへ行ってしまった。

残されたわたし。隣にはAさん。
「結婚してるのに、こんなところにきても良いの?どういう関係なの?」
と話しかけてきた。
わたしはここに来た事情と夫がNTR癖であるという事を軽く話した。

その後当たり障りない話をしていたが、急にAさんに「実際他の人としてみるつもりはあるの?」と聞かれた。
わたしは、これは誘ってるのかな?と深読みしてしまい、急に怖くなり言葉を濁した。

ふと夫の方に視線を向けると、ニヤニヤしながらこちらを見ている。
わたしは困っているのを訴えるような表情をし、何とか戻ってきてもらった。
いざ他の人に触られそうになったら急に怖くなり、夫に「もうそろそろ帰りたい。」と伝え、店を後にした。

店を出てから「どうだった?」と夫が聞いてきた。
わたしは「初めてだったし、緊張した。」とだけ伝え、その後あまり会話のないまま電車に乗り込む。

その日わたしたちはホテルをとっていた為、都内某所のホテルへ。

部屋に着いた途端、押し倒された。
夫は興奮を隠すために道中黙っていたのだった。
今日のハプバーでどう思ったかを聞かされながら激しく抱かれた。

わたしはうれしいような、悲しいような、複雑な気持ちだった。
とりあえずハプバーに行った事、他の男性と話した事で喜んでくれたようで安心感もあった。

しかし、夫は満足したのと同時に鬱が増したように見えた。

たぶん、夫も苦しいのと気持ち良いのと色んな気持ちが混ざり合って複雑なんだろうなと思った。

この日は珍しく2回して、朝方眠りについた。

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