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2024年に遊びたかったドラクエ3に関する世迷い言

先日からドラクエ3のHD-2Dによるリメイク版の冒頭プレイ動画が各メディアで解禁されていて、眺めていました。

ドラクエ7の路線でずーっと進化したみたいなルックで良いですね。私は基本的にプレイしたことのある作品のリメイクには触れないのですが、ドラクエは思い入れのあるシリーズでもあり、それなりに興味を持っていました。

持っていたし、プレイ動画を見て良いですねとも感じたのですが、同時にそれでもう満足して、自分の心がスススーッと本作から離れていくのも感じています。

オクトパストラベラーでHD-2D表現を見た時、その頃スクエニが散発的に出していた、ドット絵をヌルッと高解像度にしましたみたいなFFシリーズのリメイクに不満を持っていた私は、ドットの味わいと画面のリッチさを両立している画面に、ドット時代のRPGをリメイクする時の答えが出たと思いました。

そしてライブアライブのHD-2Dリメイクを経てのドラクエ3です。私はとてもリッチになった画面をYouTubeで30分閲覧し、よし!もうOK!ありがとうドラクエ3!となってしまったのです。ユーザーとはなんと身勝手なものなのでしょうか。私はどんなリメイクを望んでいるのか?あるいはやはり結局のところリメイクを望んでいないのか?

一方で、かつてドラクエ8を発売時にプレイした時に、これでドラクエ3を遊びたい!と思った気持ちはまだ自分の中にあるのを感じます。ということは私が望んでいるのはフル3Dでのリメイクなのでしょうか。

リメイクといえば、私は今年2月に発売されたP3Rをとても楽しみました。P3RはP3のリメイク作品です。

同じリメイク作品であるP3Rは楽しめて、新しいドラクエ3から興味が失われているのは何故なのでしょう。新しいドラクエ3もプレイすれば心が揺さぶられるのでしょうか。

インターネットに文章を書いて楽しいのは世迷い言を書いている時だけです。ちゃんとした文章を書いても良いことなんて一つもありません。なのでもちろんこの記事も世迷い言です。

私がP3Rをプレイして嬉しかったことの一つは操作感の向上です。ですが最も嬉しかったのはやはり、特別課外活動部の面々との交流が増えたことでした。私はキャラクターと接するためにP3をプレイしていたからです。

このイベントでは、タイミングが合ったメンバーとただ一緒にDVDを見たり、料理をしたり、本を読んだりするだけです。コロマルにはブラッシングもしてやろう。ただそれだけ。ただそれだけなのですが、単純接触効果なのでしょうか。そういう何でもない時間をプレイヤーの私も共に過ごすことで、少しずつ少しずつ、メンバーとの心の距離が近づいた様に思います。必要なのはドラマチックな展開ではなく、一緒にDVDを観る時間でした。

私が求めていて、そして当時には実現できなかった部分を改めて作り込んでくれたことで、P3Rは私にとって意味のあるリメイク作品になりました。

翻って私はドラクエ3のリメイクに何を求めていたのでしょうか。P3Rに求めたキャラクター性の強化ではないことは確かです。私がドラクエ3に求めていたのは旅を通した冒険感、身体性の強化なのだと思います。

ドラゴンクエストビルダーズをプレイした時、私は初代のアレフガルドのマップが再現されたフィールドで、岩山を自分で登り、山頂でキメラと戦い、自分の手でアレフガルドの岩山を削り取れることが無性に嬉しく思いました。慣れ親しんだドラクエの世界にインタラクションできる喜びです。

今回のリメイク版はHD-2Dになり、当然実在感は大きくアップしています。しかしやることは原作と同じ。フィールドを徒歩で移動してコマンドボタンで話す、調べる、エンカウントした敵とコマンドバトルです。でも私は、2024年に新しくドラクエ3を遊ぶなら、フィールドでジャンプして高いところに登りたいし、剣を振り回して道を切り開いたり、徘徊するグリズリーにメラミを撃ちたいと思ったのです。もっとアクションを通してドラクエ3の世界と関わりたかった。

もちろんそんなことをしたらもう元のドラクエ3とは別物ですから、まずそんなリメイクは出ません。なのでこれは世迷い言です。あーでもまだ1と2のHD-2D版はやりたいな。

終わり。

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