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おはなシ

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どこかでは日常
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空の底で寝転ぶ

この森ではⅣが絶対神聖なんだよ それに気づいてから僕はずっと夏の失敗で こんななんでもない…

こがねの草原、はっきんの花

カナシミの色は赤金 麝香鬼とも呼ばれる彼等が 生まれながらに司らされた匂いだ 聞きわけのい…

ヘンクェンの森の向こうに

赤黒さは舌とハラワタの色 ヌアツ・ヴァエの民は二本角 襲いも教われも遅いのだもの 間欠的に…

四本角のプンクタウゲ

ものすごい数の目玉、まるで壁みたいだ 結界を維持するのは決して乾く事のない彼等の血、それ…

手向く、請われ、多機能、画架

そこまで歩いてからようやく何かを感じて立ち止まる ほんの少しだけ右に傾いた世界に紛れ込ん…

耳を塞いでいろよ

空っ只中に のぞぞり と現れる 海水すら必要としない彼は こんな表情でも激怒しているのだ そ…

内緒にできる?

アールツールの残留思念でいつまでも投影されている薄紫色に褪せた音塊 フツフグジグの怒りをなんとか宥めている唯一の(存在しない)存在だ 二人が冒険した暴戻の残り香にあって 人外を説き伏せたとされている 妻であるイ(ン)グメフツリツへの愛を壊れるまでに思い知ったようだ その電気的ニューロンで

肺呼吸に至れ

憔悴しきってイ(ン)グメフツリツは眠る 彼女から漏れ渋らない悲しみ達が 夢の網目で排莢された…

ワシュタエ州の夏

太陽の丸焼き 逃げても逃げても投げ返す海辺 ライムサイダーがパチパチと前髪をさらったら 存…

排莢されて眠る

覚えている時に思い返せば 「大地も空も統べるのだ」 記憶のどこにも無い声が述べていた 世界…

キグルイミ

一番大事なのはこのスプーンが何を掬っているかということ 二番目は吽の人が右足で踏んで動き…

まずはブショネがないか確かめて

…射的屋アルテミシアにて。 もう残る的はあと二つ 重くてなかなか倒れない 残った弾もあと二…

ムボール・ボールル

生まれた時はね、小っちゃい円盤だったらしいよ そこからだんだんと膨らんで 形は今と一緒にな…

それなりの理由があるのよ 【アイコンを変えました】

…ドクウサギモドキが棲むというア・クセル・ピートの森 本当にこんな完全防備いる? 私以外に動いてるの木の枝だけなんですけど いいや、苦しいしマスク取っちゃお なんか霧で全部ガビガビに見えるけど普通に空気おいしいじゃん あ、兎だ可愛い おいでおい…わっ唾かけられた …待って痒い痒い痒い