イギリスの歴史
BC2200-2000 ビーカ人渡来(ストーンヘンジ・巨石文明)
BC7c-2c ケルト人渡来(鉄器をもたらす)
BC2c末 ベルガエ人渡来
1c末 ローマ皇帝カエサルがガリア(フランス)を征服
ガリアの反ローマ勢力はブリテン島を拠点のひとつとする
カエサルはブリテン島へ遠征する
43 ブリテン島をローマの属州とする
122 北方のピクト人(スコットランド)が抵抗しつづける
ハドリアヌス帝、ハドリアヌスの城壁を築いて防衛する
4c末 ゲルマン人(アングロ・サクソン人)、ユトランド半島から渡来
ブリテン人は西側・北側に追い払われる
フランスのブルターニュ地方に逃れる人々もいた
ブリテン島を「大ブリテン」、ブルターニュ地方を「小ブリテン」と呼ぶ
○アングロ・サクソン 七王国(ヘプタ-キー)
8c末 七王国(ヘプタ-キー)建設
(ノーザンブリア、イースト・アングリア、エセックス、ケント、マーシア、サセックス、ウェセックス)
同じ頃、ヴァイキング(北方ゲルマン人)の侵入はじまる
デンマーク:デーン人
スウェーデン:スウェー人
ノルウェー人:ノール人
9c前半 エグバード、七王国を統一、イングランド成立
・北部はスコット人とピクト人が融合しスコットランドを形成
・南部はアングロサクソン人(ゲルマン人)のイングランド
・西部はケルト人が追いやられ、ウェールズを形成(ゲルマン人から追いやられたケルト人の恨みと再興への希望が、アーサー王伝説を生んだ)
871 アルフレッド大王、ヴァイキング(海賊)をカトリックに改宗させ、共存を許す
○デーン朝
1016 デーン人クヌート、イングランド征服(デンマーク、ノルウェー王も兼ねる)
○ノルマン朝
1066 ノルマンディ公国のギョーム2世(ウィリアム1世)
ヘイスティングズの戦いで勝利し、ノルマン王朝を築く(ノルマン・コンフェクト)
領土<イングランド・ノルマンディ公国>
○プランタジネット朝(アンジュー帝国)
1154 ヘンリ2世即位(アンジュー帝国)
1189 リチャード1世即位(獅子心王:ライオンハート)
第三回十字軍遠征で奮戦→イングランド経済痛手
1199 ジョン王即位(欠血王)
・アンジュー帝国解体を狙うフランス王フィリップ2世と、プーヴィーヌの戦い(1214)で敗北し、フランスの領土を失う(アキテーヌ以外)。
・ローマ教皇インノケンティウス3世により破門される
→王の威信が傷つき、貴族の忠誠心が低下
1215 マグナ・カルタ制定
ヘンリ3世(1216-)、マグナ・カルタ無視
↓
シモン・ド・モンフィールの反乱(1264)
↓
1265 イギリス議会のはじまり
1272 エドワード1世、北方スコットランド、西方ウェールズの統一を企てる
その際の議会が模範会議(1295)と呼ばれる
ウェールズ征服→プリンス・オブ・ウェールズの称号
1327 エドワード2世廃位
イギリス史上最悪の王と呼ばれる
エドワード3世即位
1339 百年戦争はじまる(イングランドVSフランス)
英:エドワード3世→アンジュー帝国を復活させたい!
仏:フィリップ6世→アキテーヌもフランスの領土、イングランドは出て行け!
ペスト流行、ジャンヌ・ダルクの活躍
1381 ワッドタイラーの乱(労働者による内乱)
○ラカンスター朝
1399 ヘンリ4世即位
1453 百年戦争おわる
フランスの勝利、イングランドはブリテン島のみとなる
1455 ばら戦争はじまる(ラカンスター家(赤薔薇)VSヨーク家(白薔薇))
○ヨーク朝
1461 エドワード4世即位
○テューダー朝
1485 ヘンリ7世即位(ラカンスター家の傍流)
・ヨーク家のエリザベスと結婚、両家の紋章を合体、内乱を鎮めるための融和政策
・長男をアーサー(ブリテントの王)と名付け、ウェールズとも融和政策はかる
・スペインとの緊密化、アーサー王子の妻にスペイン王女を招き、後にヘンリ8世の妻とする
・スコットランドと和平を推進、娘をスコットランド王に嫁がせる→スチュアート朝の遠因
1509 次男、ヘンリ8世即位(最初の絶対君主)
1534 キャサリンと離婚するためにカトリックから離脱、英国国教会を設立
・妻キャサリン→離婚 娘メアリ1世(カトリック)=血まみれのメアリ
・妻ジェーン・シーモア→死去 息子エドワード6世(プロテスタント)
・妻アン・ブーリン→処刑 娘エリザベス1世(中道)
1558 エリザベス1世即位
・スペイン船を略奪するカリブの海賊を容認
有名な海賊;フランシス・ドレーク、リチャード・ホーキンズ
1588 アルマダの海戦(イングランド艦隊(エリザベス1世)VSスペイン無敵艦隊(フィリペ2世))
原因
・オランダの独立を支持(イングランド)、不支持(スペイン)
・プロテスタント(エリザベス1世)、カトリック(フィリペ2世)
・カリブの海賊をイングランドが容認していたこと
イングランド勝利
1600 東インド会社設立
○スチュアート朝(イングランドとスコットランドの連合国)
1603 エリザベス1世の死後、ヘンリ7世の血を引くスコットランド王ジェームズ1世が即位
→王権神授説
→王権神授説に、議会、ピューリタンが反発
1620 ピルグリム・ファーザーズ(ピューリタン)、メイフラワー号に乗ってアメリカ大陸へ移民
1625 チャールズ1世即位
1628 権利の請願
・議会の同意なしの課税、法に基づかない投獄を認めない!
・議会の分裂 英国国教会支持(王党派)VSピューリタン(議会派)
・議会派はさらに、急進派(独立派)、穏健派(長老派)に別れる
・後に、王党派→トーリー党→保守党、議会派の長老派→ホイッグ党→自由党、となる
○共和政
1642 ピューリタン革命
チャールズ国王(王党派)VSクロムウェル(ピューリタン議会派)
チャールズ一世を処刑
1649 共和政成立するも、クロムウェルの独裁政治→長老派追放
クロムウェル、アイルランド侵略
1652 英蘭戦争(第一次)
○スチュアート朝(に戻る)
1660 王政復古(チャールズ2世即位)
後継者問題、トーリー党、ホイッグ党の抗争
1666 ロンドン大火
1685 ジェームズ2世即位
ルイ14世(フランス)の支持を得て、カトリック化を強行し、プロテスタントを弾圧
トーリー党・ホイッグ党が協力
↓
1688 名誉革命(流血を伴わない革命だったから)
・権利の宣言
・権利の章典
1688-97 ファルツ継承戦争
1689 ウィリアム3世(オランダ系)とメアリ2世(ジェームズ2世の娘)の共同統治
・オランダとイングランドの同君連合を企む→オランダを狙うフランスと戦争、ボイン川の戦いでフランス・アイルランド軍を破る
・イングランド王位は、スチュアート家のプロテスタントのみとなった
1701-14 スペイン継承戦争
ユヒレト条約(1713)→三角貿易(イギリス・アフリカ・カリブ)
1702 アン王女即位
1707 グレートブリテン王国成立(イングランド+スコットランド+ウェールズ)
○ハノーヴァー朝
1714 ジョージ1世(ドイツのハノーヴァー選帝候)即位
外国人であり、英語も話せなかったので、政治を議会に任せきりだった
↓
<立憲君主制が確立>
↓
1721 ウォルポール内閣の誕生(世界初の首相)、プライム・ミニスター
1717 ロンドンにフリーメーソンのグランド・ロッジが設立される
1756 七年戦争(フレンチ・インディアン戦争)
アメリカ大陸の利権を争う、フランスVSイギリス
※イギリスは、ファルツ継承戦争、スペイン継承戦争、七年戦争にて、フランス勢力に打ち勝つ
18c 産業革命
・1733 ジョン・ケイ 織布生産の機械化
・1764 ハーグリーヴズ ジョニー紡績機
・1769 アークライト 水力紡績機
・1769 ジェームズ・ワット 蒸気機関
1775 アメリカ独立戦争
1776 アメリカ独立宣言
・イギリスの戦費不足→アメリカ大陸に課税(茶など)→イギリス、東インド会社がアメリカに輸出する茶は無視→ボストン茶会事件
・イギリスVSアメリカ(ワシントン)・フランス(ラ・ファイエット)・プロイセン(シュトイベン)
1781 ヨークタウンの戦い
イギリス敗れる→パリ条約(アメリカ独立を承認)
1793-1815 ナポレオン戦争
1789 フランス革命(イギリス警戒示す)
1793 ピット首相、ヨーロッパ諸国に呼びかけ。第一回対仏同盟
1799 第二回対仏同盟、ナポレオン(フランス)VSネルソン(イギリス)・プロイセン・ロシア・オーストリア
1804 ナポレオン皇帝になる
1805 第三回対仏同盟
1809 フランス、大陸封鎖令(ベルリン勅令)=イギリスとの貿易禁止
1815 ウェリントン(イギリス)・ブリュッヘル(プロイセン)VSナポレオン(フランス)
=ワーテルローの戦い→イギリス連合軍の勝利
○大英帝国(パックスブリタニカ、自由貿易・帝国主義時代)
1801 アイルランドのカトリック教徒の権利回復を約束→アイルランド併合
1829 カトリック教徒解放法(カトリック教徒も公職につけるようになる)
1831 第一回選挙法改正
1815-46 穀物法
大陸封鎖令により国内の穀物の値段高騰→地主は投資して耕作地拡大→戦争が終わり、再び外国から安い穀物が入る→地主は収入激減→関税をかけて輸入制限して国内の農民を守った
1837 ヴィクトリア女王即位
アルバート(ドイツ系)と結婚→イギリスのドイツ色強まる(元々ハノーヴァー朝はドイツ系)
>対中国
1840 アヘン戦争(清VS英)
清→中国に茶を輸出
英→インドに絹を輸出
印→中国にアヘンを輸出
1842 南京条約 香港割譲、5港開港、賠償金2100万ドル
1857 アロー戦争(第二次アヘン戦争)
英仏VS清
1858 天津条約
各国公使の北京駐在、キリスト教の保護、アヘン貿易の合法化、4000万両の支払い
>対インド
1857 インドでシパーヒーの反乱
※イギリスのインド支配
17c前半
オランダ→アジアへ香辛料貿易拡大
イギリス→オランダに対抗し、インドに東インド会社設立(1600)
フランス→イギリスに対抗し、インドで勢力を伸ばす
1744- 英VS仏 カーナティック戦争
1757- プラッシーの戦い
1764 ムガール帝国がイギリスに戦争をしかける
18c イギリス、インドに絹を売りつける
インドの絹産業が打撃を受ける
1857 シパーヒー(東インド会社の労働者)の反乱
1858 ムガール帝国滅亡
1877 ヴィクトリア女王、インド皇帝になる(東インド会社解散)
1886 ビルマ(ミャンマー)も侵略、民族紛争を煽らせる
1838、78 アフガン戦争失敗
>対エジプト
1875 スエズ運河株式会社買収
1869 フランスとエジプトが共同でスエズ運河を開通
ディズレーリ首相
エジプトのスエズ運河の株をロスチャイルドから400万ポンド借りて買収し、スエズ運河はフランス・イギリスのものになる
これで航海ルートが4割ショートカットできるようになる
1881 アラービー・パシャ抵抗運動→イギリスが出兵し鎮圧し、エジプトをフランスから収奪
>対南アフリカ
1899-1902 南アフリカ戦争(ブーア戦争)
オランダの領地(オレンジ自由国とトランスヴァル共和国)から金鉱とダイヤモンドが発見されると、イギリスはオランダを攻める
イギリスVSブーア人・フランス・ドイツ・オランダ
○サックス=ゴバーグ=ゴータ朝
1901 エドワード7世 妻アレクサンドラ
101名と浮気
1902 日英同盟 南アフリカ戦争終結 ロシア南下政策を日本に押しつける
1906 労働党誕生
1910 ジョージ5世即位
20c初頭 三国協商
ドイツの挑発
・イギリスの工業力を上回る
・ドイツ海軍が強くなる
・三国同盟(ドイツ・イタリア・オーストリア=ハンガリー)
イギリス、ロシアとフランスと三国協商を結び、ドイツに対抗する
1914 セルビア人によるオーストリア皇太子暗殺(サラエヴォ事件)
1914-1918 第一次世界大戦
ドイツ・イタリア・オーストリア=ハンガリー(三国同盟)VSイギリス・フランス・ロシア(三国協商)+日本(日英同盟)+アメリカ支援
・生産力の総力戦となる
・女性の社会進出のきっかけとなる
>パレスチナ問題(英の三枚舌外交)
1915 アラブ 戦争参加でアラブの独立を認める→フサイン・マクマホン協定
1916 フランス・ロシア 戦後、イギリスはイラク、フランスはシリアが支配するという密約→サイクス・ピコ協定
1917 パレスチナ パレスチナにユダヤ人郷土建国を約束(ロスチャイルドから軍資金をもらうため)→バルフォア宣言
相互の矛盾によりアラブ人とユダヤ人の争いが生まれる
○ウィンザー朝
1917 ジョージ5世、ウィンザー朝に改称
1922 アイルランド独立(北アイルランド以外)
1929- 世界恐慌
1935 新インド法(インドの自治権の拡大を許可)
ガンディーの抵抗運動の成功ゆえに成立 、第二次大戦後、インド独立を果たす
1924 マクドナルド首相→ブロック経済
チェンバレン首相の宥和政策→ノーベル賞受賞
1933 ドイツ、ヒトラーの台頭(ナチス・ドイツ)
1936 エドワード8世、 アメリカ人女性シンプソンと結婚するために国王退位
ジョージ6世即位、どもりを克服する
チャーチル首相、ソ連と組んでドイツを倒す
1939-1945 第二次世界大戦
ドイツ・イタリア・日本(ファシズム、全体主義)VSイギリス・フランス・ロシア(民主主義)→ロシア途中で離脱(社会主義)
イギリスは植民地のほぼすべてを失う
※イギリス病
イギリスの力弱まる、経済力低迷、植民地を失う
アメリカ(民主主義)VSロシア(社会主義) 世界の二大大国、冷戦
1945 クラメント・アトリー首相(労働党政権)就任
社会主義国を目指す
1952 エリザベス2世即位
1979 労働者(公共サービス業者)が長期ストライキ、都市がゴミ屋敷になる
1979 サッチャー首相即位(保守党)、労働組合と戦い民営化政策。資本主義化に改革
1982 フォークランド紛争(アルゼンチンVSイギリス)
1990- ジョン・メジャー(保守党)
1997- トニー・ブレア(労働党) サッチャーが切り捨てた民営事業を改善
1997 ダイアナ妃交通事故死(カミラの陰謀?)
2007- ゴードン・ブラウン(労働党)
2010- デーヴィット・キャメロン(保守党)
2016- テリーザ・メイ(保守党)
2019- ボリス・ジョンソン(保守党)
2020 2/1 EU離脱(ブレグジット)
3/31 ヘンリー夫妻、王室の公務から引退
○イギリスの政治
王:エリザベス2世
皇太子:チャールズ皇太子・妻カミラ(前妻ダイアナ)
王子:ウィリアム王子(妻キャサリン、長男ジョージ、長女シャーロット、次男ルイ)、ヘンリー王子(妻メーガン、長男アーチー、長女リリベット)
議会:上院・下院
政党:労働党(社会主義)、保守党(王党派・英国国教会)、自由民主党(民主主義・プロテスタント)
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