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ネタバレしたけりゃ黙って俺についてこい そうパシフィック・リム:アップライジング感想だ!

パシフィック・リム:アップライジングのネタバレ感想です。ネタバレされたい方だけ読んでください。




私はパシフィック・リム前作を何度も観ていたしコミックもちょっと買ったりしていたので今回映画館に足を踏み入れました。面白かったよそりゃあ。世間で賛否があるのはわかる内容でしたけど私はそういう細かいの気にしないからマジサイコーーーー!!!!!!って胸を張って言える。

それで順番に面白ポイントを振り返ってみましょう。

「オブシディアンフューリー」というカイジュウ

前半のボスとして立ちふさがる敵性イェーガー・オブシディアンフューリー。特筆すべきはシルエットのかっこよさ!背筋が盛り上がり下半身は細い。ああいうシルエットはゴテゴテパーツがついてない方が映えるしおまけにオブシディアン色!cool。外付け武装がついてないというのは何をしてくるかわからないウルトラマン的な得体の知れなさをかもしだしてくれるんですね。  そんなかっこいい敵ですがパシリムシリーズで大きな役割を果たしてくれます。すなわちカイジュウといえばどことなく一様でみんな青黒いデザインで統一されていたためバリエーションに物足りなかったところに「人型怪獣」を投入することだできたのです。カイジュウといえばそもそもデカい爬虫類型だけでなく人型・水晶型・魚型・粘菌型・ひも型といった多様な姿があるのは周知のこと。パシフィック・リムほどの決断的特撮作品ともなればそれらを外すことに歯がゆい思いをしてきたことでしょう。オブシディアンフューリーはイェーガー同士のバトルを観たいという思いだけでなくカイジュウ・バリエーションの広がりを狙って考案されたのやもしれません。海中からヌッとでてきて通信回線ジャマーという咆哮をあげてビルを壊すその姿はまさしく新たなるカイジュウそのものでした。

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いろいろあった人間模様

主人公のジェイクはペントコスト司令官の息子でなんか隊を出て行ったという設定だったのですがそういうのによくある二世コンプレックス的なものはほとんど描かれずあくまで一人の人間一人の新主人公としてキャラを立てていたのが気持ちよかったです。ネイトともこれと言ってひと悶着なく軽口を叩きあう関係だったので人間関係のこじれとか苦手な人にはすごいいなあと。前作以上にストレスフリーな作りでした。ヴィクとアマーラの喧嘩もすぐ終わって友情するしアマーラがドリフトでトラウマに捕らわれるお約束のシーンもずるずる引っ張らない!実戦にでるころにはもうふつうに乗れてる!話がはやくて助かりますね。そして勇ましく叫んで散ったチュアン司令官ですがこの人ダイミダラーの又吉に見た目似てませんか?子安さんの声も相まって。とりあえずそこだけで+550点ですこの映画。そんな司令官が退場してからのハーマンの指揮ですよ。激を飛ばすハーマン立派になりましたね。ニュートンの思いも背負ってますから。そしてミスリードにミスリードを重ねて悪役になったニュートン。見事に一本とられました。東京に一人佇んでビルの上からカイジュウに指令を送るわかりやすい悪役。これもオブシディアンフューリー同様定番だけど今までのシリーズになかった「お約束」ですね。前作と違うことをやるという点でニュートンはMVPです。プリカーサーも完全にニュートンの人格となじんでいるので「侵略者は感情の読めない不理解存在」というラインを守りつつ「大仰な親しみやすい悪」を両立させてるのも上手い。リーウェンさんはキングコングでも存在感をはなっていたジンさんが演じてたんですね。かわいいね!序盤の如何にも悪い東洋人みたいな恰好から終盤の上降ろして戦ったり溶接したりする可憐な姿までよかったなあと。

マコは死んだようですね。いや普通に生きてるかと思ったんですが。刃牙道の烈みたいな実感のわかない死に方って最近どこのジャンルでも増えてる気がする。

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イェーガー戦士録

今回はカイジュウよりイェーガーがささりました。正直ロボデザインとアクションの見た目は前作より好きですね。もともと設定とか閲覧するのが楽しいなんですが今回はさらに濃い…浪漫があるよ。それでは主要機を一つずつ語ります。

ジプシー・アベンジャー

ぱっと見前身と同じような違いのわかりづらいデザインだが見る人が見ればドラえもんとドラ・ザ・キッドくらいに違うのでしょう。グラビティスリングは絵的に面白いんですが人智を超えたカイジュウに瓦礫の束が効くのかなぁなんてぼんやりと感じていました。(ちゃんと効きました)最初はブレードが一本で似たようなタイプのフューリーと同じエナジーチェーンソー二刀流を決戦で使うのがまさに主人公にふさわしい王道。やっぱりチェーンソーは武器だったんだ。そして最後の特攻ですが片手を後ろにやって一瞬ウルトラマンぐんぐんカットめいたポーズになる演出が光る。あとロケットを片手に溶接された姿がメガボイジャーのボイジャースパルタンを想起させましたがあっちは別にロケットで飛んでるわけではないし確かにフォーゼのロケットモジュールのが近いですね。

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ブレーサー・フェニックス

マーク5らしい。だからか見た目が武骨で前作の面影を感じさせてくれる。タイタン・リディーマーのぎゃりぎゃりしたモーニングスターを移植されていますがおかげでこれとタイタンと改修前のこれとでこんがらがるので注意がひつようでした。アマーラが乗ったりする割とヒロイックな立ち位置。特筆すべきはやはり今作屈指のゴキゲンなバトルを見せたボルテックス・キャノン。銃座が前後するやつです。起動兵器が暴れてる間に銃座が独立した動きするのが楽しくて仕方ない人間なのでヴィクは美味しい役回りだったと思います。

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セイバー・アテナ

キャッチーなカラーリングとフォルム。アニメ学校のCMとかにでてきそうなジャパニーメーショナイズされた機体ですが中国っぽさもちゃんとある。第一印象がもう弐号機ですね。襤褸マント羽織ったり撫で肩寸胴体型になったりしないかしら。二刀流が合体して一本の太刀になるやつはよく見る演出なんですがよくわからないです。破壊力に関係するのか。この機体ほど必殺技が欲しかったやつはない。

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ガーディアン・ブラーボ

赤と白のカラーリングは日本の空の下に映える。一方で昭和のロボットプラモみたいな(勝手なイメージ)懐かしさを感じさせる色使いです。武器が鞭なのも渋い。ポスターとかで鞭でしばいてやるぞ!ってポーズ取ってるのが好きです。実際カイジュウも普通にウワーッ!ってリアクションしてた。ゴキゲンにスライディングで登場したのこの機体でしたっけ?

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スクラッパー

愛すべき小さいの。小さいのもいいものです。最後らへんは社長の機体として大活躍しましたし今後もサポートキャラとして中に搭載されたりしてほしい。

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ドローン・イェーガー

やはり人の手の温かみがない操縦はだめだな。次。

タイタン・リディーマー

なんか猛者っぽかったぞ。

ノーベンバー・エイジャックス

青くてスマートでかっこいいね!

カイジュウ総括

今作はカイジュウの異名がまだ明かされてなかったり戦闘スタイルなどに特徴が薄かったりした部分があります。また三体合体のメガカイジュウがでましたが合体数が少なすぎるし見た目の合体感がわかりづらいのは難点ですね。イズマエルみたいなもとの部位がわかりやすく主張していて見た目が派手で強そうなのはアメリカにはいないのかなあ。またカイジュウの目的が富士山噴火だったのはプリカーサーの作戦が現実的すぎてちょっとロマンがなかなと思ってしまいました。カイジュウ操ってら宇宙の覇者になれるのでは?みたいな思考の連中かと思ってた。あとニュートンはいまだに巨大ロボットで創意工夫が云々といいつつちっこいカイジュウ群体だしたけどそのままイェーガーを侵食するみたいな絶望的な攻撃はせずメガカイジュウのつなぎとして使った正々堂々さは評価できる。そうそうインサレクター予告時点でも言われてましたけどまんまですね。本当にまんまとは。

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総括すると軽く満点といった内容でした。もっと観たい!物足りない!という部分は多々ありますがパズルのピースが欠けたようなものではなかったです。シリーズに新しい風を吹き込んだ点で続編というにふさわしい作品でした。

マコは生きてるんじゃない?




















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