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結論。人を大勢集めたかったら、これをすればいい。




広報部の岩田梨恵子です。
前回このような記事を書かせていただいて、
815人の方が見てくださいました。




815人のみなさま、ありがとう。

noteという開けた場所において、
「815」という閲覧数が一体どのレベルなのかわかりませんが、
少なくとも、
私がステージ上でなにやら語り出すとして、
その話を815人もの他人が聴いてくれるのだと考えると、そこそこ緊張してしまいます。

いや、私の話なんてろくに聴かずに、チラ見だけしてすぐに出ていく人もいると思いますが、それにしたってありがたい話じゃないですか。
これがどこかの市民センターの体育館を無料開放して、勝手にステージに上がった私が張り切って熱弁をふるったところで、誰も関心を寄せてはくれないでしょう。まさにnoteさまさま!です。

さて、

プラットフォーム様を軽く持ち上げてみたところで、
前回に引き続き、
これまでサンクチュアリ出版が取り組んできた
「ぶっ飛び広報」について振り返ってみようと思います。

もう「ぶっ飛び広報」の話は十分?

十分じゃない!
まだです!
バーベキューです。
バーベキュー。
バーベキューの話だけは絶対にさせてください。
我が社のぶっ飛び広報の歴史を語る上で、
どうしても「バーベキュー」の話だけは外せないのです。

サンクチュアリ出版といえば、
それはもう! ありとあらゆる
バーベキューイベントをやってきました。

・二子玉の河原でベロンベロンバーベキュー(『キリスト屋』刊行記念)
農家さんと一緒に採れたて野菜のバーベキュー(『旬の食材カレンダー』刊行記念)
・海の家を貸切! 一生忘れられない夏休みにするバーベキュー(『働く君をアゲる 18の冒険』刊行記念)
人生で一番美味しいバーベキュー 著者のミニライブ付き(『この世で一番大切な日』刊行記念)
ビアポンと地鶏のバーベキュー(なんでやったのか記憶が定かではない)
・狩りたて!海の幸山の幸 漁師と猟師のバーベキュー(サンクチュアリ出版20周年記念)
などなど、さらになんとなくバーベキュー、手ぶらでバーベキュー、流れでバーベキューなども合わせたら、もう数え切れないほど。

なぜバーベキューなんだろう。

バーベキューって、
イベントとしては
あまりにも「ぶっ飛んで」ないじゃないですか。

我ながらそう思うのですが、
そこには深いわけがあるんです。
実はイベントを企画する際に、
毎回こんな会話をループしてるのです。

「読者たちと交流したい!」と誰かが言い出す。
「じゃあイベントを開こう!」と誰かが答える。
「いいねー」とみんな賛成。
「イベントっていってもさ、サイン会とか読書会やっても、特定の人たちしかこれないよね」と誰かが建設的な意見を言う。
「そうねー」とみんな同意。
「本好き以外の人にきてほしいから、出版社らしくないことしたいよね」とさらに建設的な意見が生まれる。
「したーい」とみんな同意。
「どうせやるんだったら『さすがサンクチュアリ出版は面白いことやるよね』って言われたいよね」とさらに敷居を上げる。
「言われたい!」とみんな同意。

という話の展開から、
一気にブレストという名の与太話合戦のはじまりはじまり。

「原点に戻って※バンジーツアーとかどうかな」※先代の社長がやってた
「みんな鍋が好きだから、全国N(鍋)1グランプリは?」
「パエリア食べたい。超巨大パエリアとか」
「廃校使って、超怖い文化祭をやろうよ」
「ホリエモンさんロケットやってるよねー、ロケット打ち上げるとか?」



みんな好き勝手言い合って、
こんなミーティングを何度かくり返して、
だいたい1ヵ月間くらい経った頃でしょうか。


最終的には、必ずこういう結論に至ります。





「それ、お客さん、集まるかな…?」




ベタ展開ならここで、

「集まるか? そうじゃない。
俺達の力で“集める”んだよ!」


なんて熱血発言をぶっ放して
そうだそうだやるぞーって一致団結! 
なんて流れになるのかもしれませんが、
2秒で冷静になる。

「いや、それ、
うちらのがんばりどころじゃないしょ」


そう、
出版社の人間が、出版という仕事をそっちのけで、
イベントの企画と集客に没頭してどうするんだっていう話です。

そこで沈黙します。
しばらく沈黙をします。
沈黙して、沈黙して、
約1週間の沈黙を破って、
誰かがぽつりと、必ずこう言い出す。




「やっぱバーベキューじゃないかな?」





はい、でた。

通称、「やっバベ」。

これです、

あなたは、知ってましたか?

バーベキューってすばらしいんだということを。

なにがすばらしいかと言えば、
まず、参加ハードルが低い。
開催コストが安い。回収もしやすい。
参加者だけではなく、スタッフも楽しめる。
肉を焼き合ったり、酒を注ぎ合ったり、自然に話が弾む。
運営がそんなにがんばらなくても、基本的に勝手にやってくれる。

これだけのメリットを考えたら、
そりゃもう、なにがどうなってもバーベキューです。
あなたがサンクチュアリ出版のことをよくご存知なのかどうかは知りませんが、
サンクチュアリ出版なんて見たことも聞いたこともない人に参加していただくことを主目的とするならば、


・(知らない会社主催の)バンジーツアー
・(知らない会社主催の)鍋グランプリ
・(知らない会社主催の)廃校でやる超怖い文化祭
・(知らない会社主催の)超巨大パエリアパーティ
・(知らない会社主催の)ロケット打ち上げ
・(知らない会社主催の)バーベキュー大会


のうち、
ちょっとでも「行ってみてもいいかな?」ってなるのはどれですか?

圧っっっっっっっっ倒的にバーベキューじゃないですか??


え? そんなことない?

うるさい!

交流会という交流会を調査した私の知る限り、
「バーベキュー」ほど卓越した交流会はない!






…と、
ここまで読んだ方はもうお気づきかもしれませんが、
残念ながら「サンクチュアリ出版」という会社そのものは、
H川書房さんや、NewsPicks◯◯さんなどと違って
知名度が低く、ファンが存在していません。
もしかしたら、
「サンクチュアリ出版がやるイベントならどんなくだらないイベントでも絶対に参加したい!」なんていう奇特な人が日本に1人か2人はいるかもしれないけれど、
残念ながらいまのところまだ出会えていません。

そこで現実的には、
著者様にご協力いただいて、その集客力やカリスマ性などを借りず、
ただ「いち出版社として」イベントに人を集めようとしたら、
「サンクチュアリ出版? なにそれ?」か「サンクチュアリ出版? 名前ならギリ」な方々の心をどうにかして動かすしかない。
そのためには、どうすればいいか?

どうすればいいですか?

そうです、
追求すれば、するほど、
なにがどうしたって絶対バーベキューという結論に至るのです。


というわけで2018年、
我が社の創業20周年記念日も、
「漁師と猟師 秋の豪快宴 BBQ」
というバーベキュー大会を開きました。



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うまそー。


そう。

うまそーだと、人の心は動く

見たことも聞いたこともない出版社主催のイベントだっていうのに「おいしそうだから行こうよ」って友人に誘われたら、人間って思わずついていっちゃうんです。

あ、
一口にバーベキューとはいっても、
我が社が「ドーピング」している事実は、
先にお伝えしておかねばならないでしょう。

主にズルしてるのは食材です。
食材は、知る人ぞ知る西麻布の会員制レストラン「ボヘミアン」の料理長であるカズ君という気前の良い神様が、「バーベキューをやりたい」と言うといつも日本中から厳選して集めてきてくれる新鮮な野菜や魚介、ジビエなど素人ではとても入手できないようなすんごい食材なんです。
おまけに「ほぼ仕入れ値」だから、参加者のお財布にもやさしい。

なぜそんなことをしてくれるかというと、
ひと言でいえば、太いパイプがあるから。

というわけで、
先ほどの、「うまそーなポスター」に、
つられて、もとい、魅力を感じていただいて、
このバーベキューには、
100人以上の方々にお集まりいただきました。

100人です。

あー、また思い出しちゃった。
100人でバーベキューって、あなた簡単に言いますがね、
仕切った経験したことがある方ならわかると思いますが、
集めるのも困難ながら、
それ以上に、
これだけの大人数だと「一体感を出す」の、めっちゃ難しいです。
勇気を出して1人で参加してくれた人がポツン、
グループ参加した人たちが内輪で盛り上がっておしまい、
っていうことになりがちですから。

でもこの岩田梨恵子、
だてにムダにバーベキュー経験値を稼いできたわけじゃありませんよ。

どうしたら参加者が盛り上がれるか? 
初体面同士でも仲良くなれるか?
サンクチュアリ出版という存在を覚えてもらえるか?
もう通常業務そっちのけで
知恵という知恵をしぼって、準備という準備に奔走し、
天気予報という天気予報をチェックし、
(具体的にどんなことをしたのか? もし興味がある方は個別に連絡をください)
そして当日は見事な秋晴れのもと、
“漁師と猟師 秋の豪快宴 BBQ”は
「異様」ともいえるほどの
盛り上がりをみせてくれたのでした。

参加者の1人からは、
「ほんとに、初対面の人同士が集まるイベントだったんですか?」
と聞かれたくらい。
後日わざわざ
「ほんと〜〜〜〜〜〜に楽しかったです!!!」
ってメールをくださった方もいたほど。
それくらい各テーブルも盛り上がってたみたいで。

(本とか全然読まないけど、こんな会社もあるんだな)
(スタッフたちはみんな緊張感がなくて楽しそうだ)

参加者のお一人でも、
そんな風に感じて帰ってもらえてたら、
出版社のPRとしてはうまくいっちゃったんじゃないかな〜
と自負しています。

わかりましたか?

バーベキューなんです。

バーベキューさえやれば(食材大事!)、
なんとかなっちゃうんです。

そんな雑な信念が高じて、
読者とうちのスタッフで遊べる
「バーベキュー部」まで作っちゃいました。

これは「私たちが主催して、みなさんはお客さん」
ではなく、
みんなで食材を準備して、みんなで片付けて
きちんと割り勘
する部活です。
記念すべき部長には
読者の一人であるBBQプランナーのマッキー氏が
就任してくださいました。
氏いわく、バーベキューの世界もめっちゃ奥が深いらしく、
「バーベキューは野外焼肉とは次元が違うもの」なんだそうなのですが、
マッキーさんは、
そういった難しそうな思想を一切表に出すことはなく、
(これが真のバーベキューなのか…)という驚きと感動をいっぱい与えてくれる素晴らしいエンターテイナーです。


そして今、
サンクチュアリ出版のクラブSに入会すると、
もれなくマッキーさん率いるバーベキュー部にも入れますよ!


うん。
最後は堂々と宣伝につなげるのか。



今時そういうの、広報としてどうなんだろう?
と自問自答しながら、
今回の記事を締めさせていただきたいと思います。



次はぜひバーベキューでお会いしましょう☆


テキスト 岩田 梨恵子(いわた りえこ)
1980年佐賀県生まれ。サンクチュアリ出版広報部・宣伝チーム。2人の子どものワンオペ育児に奮闘中。いかに日々の家事と仕事を手抜き…効率化できるか? 日々模索しています


編集 橋本圭右(はしもとけいすけ)
1974年東京生まれ。サンクチュアリ出版編集長。宣伝部長。好きなもの、ボードゲーム、AKIRA、山歩き、任天堂、犬、ラーメン、ハンバーガー、スーパー銭湯、カオスな町、ビリヤード、車、アメカジ、テクノ、コーヒー、筋トレ、建物、公園、横浜DeNAベイスターズ。


画像提供:iStock.com/Zhang Rong

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