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心にも効くアロマテラピー。いい香りを楽しむだけじゃないんです

みなさんの暮らしの中に、香りはありますか?

アロマテラピーを知っていると、香りひとつで気分が変えられるようになるんです。

元気になりたいときはフレッシュな香りを、リラックスしたい時には甘めの香りを。

どうして香りひとつで、気分が変えられるのか、それは香りは脳の奥深くに届くからです。

アロマテラピーというと、インテリアの一部のような使い方をされることが多いと思うのですが、もっと心や感情のコントロールをするという使い方をしてみてほしいと思います。

ところで、心とは何か。心とは感情、感じること、思うこと。その感情が発生するのは、胸ではなくて脳なんです。

脳には、物事を考える「大脳新皮質」という部分と感情や本能を司る「大脳辺縁系」という部分があります。

一般的に、私たちが「脳」といっているのは「大脳新皮質」のことが多いのですが、では「大脳辺縁系」ってどこにあるのでしょうか?

大脳辺縁系は、大脳新皮質の奥にあり、扁桃体、海馬などからなっています。外側からは見えません。

脳は外へ、外へと進化してきたので、大脳辺縁系は「古い脳」とも呼ばれます。ここは、感情や本能を司る、原始的な脳なのです。
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香りがこの脳に届く仕組みを簡単に説明します。

香りはとても小さな分子なのですが、鼻の中に入ると電気信号に形を変えて、嗅神経を通って大脳辺縁系まで直接届きます。

大脳辺縁系は、感情だけでなく、自律神経やホルモンのバランスをとる部位(視床下部、下垂体)もあるので、心をコントロールできるというわけです。

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これまでは、いい香りを嗅ぐとなんとなく気持ちが落ち着くとか、リラックスできるイメージで使われてきたアロマですが、最近では様々な臨床実験も行われてきているので、その効果が科学的にも実証されつつあります。

「ラベンダーの香りと神経機能に関する文献的研究」
https://www.kansai.ac.jp/pdf/kuhs_kiyo_06/14_br_yurugi.pdf

「香りがもたらす、心身機能への効果」
https://ci.nii.ac.jp/naid/130004580140

香りの成分が脳や神経に影響を与え、リラックスさせることができるというのは、単なるプラシーボ効果ではなく、きちんとした薬理作用があるということがわかってきているのです。

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嫌なことがあった時、疲れている時、モヤモヤしている時。

自分の力で気持ちをコントローする、切り替えるというのは結構難しいものだと思いますが、その時々に適したアロマを使うことによって、上手に切り替えがしていけるのです。

ただのルームフレグランスのように使っているだけじゃもったいない!

もっと心を癒し、気分を変える便利アイテムとして、アロマを活用してほしいと思います。

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