生きる自由と死ぬ自由
人は生まれてくる時と場所も、親も選べない。
本人が生きたいと思って生まれてくるのかもわからない。
だから生まれる自由というのは存在しない。
社会は自由ではない。多くの人間が共生しているため制約がある。そこから逸脱すると処罰される。
生育環境に応じた広さの檻が用意されるだけで、そこから出ることは出来ない。出ない方が幸せだと教育される。
それはつまり生かされているだけで、主体的に生きる自由は持っていない。
だから時々考える。
唯一自らの意志で選べるのは、死ぬ自由ではないかと。
自ら死を選ぶ人というのは、自分の人生は自分で終わらせる権利があると主張したいのではないかと。
しかし現代社会には、実は死ぬ自由もない。
どこで死んでも誰かしらに迷惑がかかる。
枯れ葉が雨風に晒されて落ち、踏みしだかれて自然と土に還るように死ねたらいいのに。
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