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女性ならではのって

実用

最近は少なくなってきた感はあるが
今でもときおり目にするのが
「女性ならでは」だとか
「女性らしいきめ細やかな」というような言い方。
こういった表現を見るたびにナンやらひっかっていたものだ。
女性が女性らしいってホントだろか?
女性だったらきめ細やかなんだろか?
この前またちょとこういう言い方を目にして改めて考えてみると
これって男女の役割分担の名残では?と。
わが家を建てたとき、建築士の方々がほぼ既婚者の男性で
ウチの幅1メートルのシンクのところに付いていたタオル掛けが
まことにゴツイ作りで幅が80㎝!
シンクの前で洗い物をしていて腰の骨が当たるのでござる。
家の引き渡しの時に「これ、ずいぶん大きいですね…」というと
男性の建築士の方が
「えー、シンクの大きさに合わせたくなってですね」
「ぶら下がるのか、ですよねーw」
「ウチの女性建築士によく怒られるんですよー」と。

(怒られているんなら覚えてくださいね)

シンクの前に立って洗い物・水仕事をするときには
シンクの台に身体が寄りかかるモノでしてな。
人類は身体の前方で作業することが大半で
その時、できるだけ身体に近いところで作業する方が
手を前に・遠くに伸ばしての作業より楽なので
寄りかかりたい場所にゴツイ邪魔ものがあると
重心が後ろにずれて・及び腰での作業となって
要するに腰・身体に要らぬ負担が「じわり」とかかるのですな。
これが長年にわたって続くと結構身体に堪えるのですな。
こういったことは
自分が実際にやってみないとわからないモノで
建築士の男性たちは家事を奥さんにまかせっきりに
少なくともシンクを使う家事はやっていなかった、のだと。
これは要するに
普段から関わっている作業の範囲が男性と女性で違うという
そういう歴史の名残だったワケだ。
で、男性の気が付かなかったことを女性が指摘すると
気が付いたのは女性が「細やか」だからだと。
いやいやいやそれはちょと違うのでは。
単に知識に「穴」がある・知識の範囲が違う
ということではないか?
まあそれで
10年以上不便を感じていてもそのまま使っていたのは
大きいものを小さい・短いものに付け替えると
シンクの板に

「ネジ穴」が目える形で残ってしまうから。
だけど長年迷った末にやっぱり使いやすい方がいいと

こんなのが付いていた

このゴツイパイプを外して

こうしました

半分の長さの・細いパイプのタオル掛けに付け替えた。

現況

これで、シンクに身体を寄せて洗い物ができるようになって
今までと比べてずうっと身体が楽になったのだ。
ああ、早くやるんだった、と、ここでも思ったことでござる。

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