雑巾
実用
雑巾にするのは使い古したタオル
と当たり前に考えていたのだが
お風呂で使っていたタオルを雑巾におろすとどうも使い心地がよくない。
タオル地が固くなっていて・ループの糸もがさがさとしているので
床を拭いていてもなんだかすっきりとしないのだ。
お風呂のタオルをそろそろ新しく替えようかと思うときには
段々がさがさと肌触りが悪くなってきた、と感じるからなので
それは床板にとっても同じことではないか、と気付いた。
昔々、初めて
500円のメガネ拭きが登場して話題になったとき
で、ナンでそんなにすっきり汚れが落ちるのか、の解説が
それは繊維が細かいから。
毛のまばらなブラシより
毛をみっしり植えてあるブラシの方が汚れがよく取れる、ということ
なーるほどー♪これがマイクロファイバーというものか。
要するに、使い古したタオルはキメが荒くなっていて
毛のまばらなブラシのようになっているわけだ。
そういえば雑巾が足りなくなって
やむなく新品のタオルをおろしたことがあったが
その雑巾がしなやかで拭き取りがよくて本当に気持ちよく使えた。
タオルは使い古してゴワゴワになっても
濡らせばそれなりに柔らかくなるのでだまされるが
使い古しは使い古しで使いにくくなったものなのだ。
身体を拭くのも床を拭くのも
新しくてきめ細やかで弾力のあるタオルの方がいい。
それでお風呂のタオルはそこまでごわごわになる前に
雑巾におろすようになった。
雑巾だからと言って・どうでもいいわけがない。
雑巾には雑巾の仕事があるのだ。
さてそこで
イマドキは使い古しのタオルを雑巾にするのではなく
使い捨ての不織布を使うようですな。
床用ワイパーもそれですな。
というワケで
先日、90歳の姑用に
立ったまま使えるようにとフローリング用ワイパーを買ってきた。
姑はこれまで雑巾を手にかがみこんで床の拭き掃除をしていたのだが
段々とそういう姿勢が辛くなってきたのだと。
90歳だし。
それで姑がやりたいときに楽に掃除できるようにと思ったのだ。
さて、買ってきて、まずは説明しながら使って見せた。
はい、ここに不織布を1枚取り付けまーす
ここに当てて、きゅっと押せば入って留まりまーす
これで、こう、拭きますよー
はい、かがまなくても大丈夫、立ったままで楽に拭けまーす
こんな隙間にもほーら、楽々入りますよー
椅子の下にもほらほらこうやって、楽々入りますよー
ほら、もうこんなにホコリと髪の毛が!
使い終わったら、こう、外して、汚れた所を内側に折って
きれいな所を出して、こうやって手で拭くこともできますよー
テレビの前を拭けますよー戸棚の前を拭きますよー
順に畳んできれいな所を出しましょー
あとはこうやって捨てればいいんですよー
はははは、まるで実演販売ですな ♪
姑は目を輝かせて「こんなのがあるのね ♪」と喜んでくれた。
姑の朝は早いので、掃除をしたくても掃除機だとうるさいので遠慮していたのだ。
これで音を立てずに、静かに掃除ができるとやる気満々である。
うん、これでまた姑孝行ができたと思う。
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