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春の決め手は日の高さ

1月に入って日差しが強くなっているように感じる。
すでに冬至から2週間ほどたっていて
昼間の時間は7分ほど長くなっているのだが
感覚的にはもっとはっきりと太陽を強く感じていて
建物への日差しの角度も変わって・高くなってきているように見える

そこでどれだけ日が高くなっているのかを調べてみた。

本日1月4日の太陽の南中高度は24.2度。
で、昨年の冬至12月22日が一番低くて23.5度。
あらあ?違いはたったの0.7度ですかあ?
0.7度の違いなんて見てもわからないのじゃないのかい?
ところが・ですよ!
太陽の見かけの大きさ・直径はおよそ0.53度なのだ。
え、太陽ちっさ!
いやいやいやいや要するに太陽が小さいのじゃなくて
空が広すぎるのですな。
というワケで
もう太陽の直径1個分以上日が高くなっているのだ。
実はこれは、実際に目で見て感じられるほどの違いなのですな。
そして
日の長さ・昼間の長さは冬至の頃が一番短い、というのはよく知られているが
感覚的には日没が遅くなりつつある時期が12月の上旬なので
冬至の頃にはすでに同じ時間の夕方の明るさが増してきている。

さてそこで
日の高さ・南中高度を調べていて気が付いたのが
冬至は一年のうちで最も太陽の南中高度が「低い」ということだった!
考えてみれば当たり前の話で・低いから日が短いのだよねえ…。

要するに
冬至とは一日の昼間の長さが一年で一番短い日
とはよく言われるものの
実は、一年のウチで一番太陽の高さが低い日なのであった。
(ということは、一年で一番影が長くなる日でもある)

日没の時刻の変化や太陽高度の変化を考え合わせるに
12月の冬至の前に日が長くなるように感じるのは
日没の時刻が遅くなっているためで
1月に入ってすぐに日差しが強く感じられるのは
日没の時刻がますます遅くなっているだけでなく
太陽高度が高くなっているためなのだろうと。

以前から成人の日には鳥たちが盛んにさえずるようになると感じていたが
(昔は成人の日は1月15日と決まっていた)
鳥たちもこの日の長さと太陽高度の変化に「春」を感じ取って
盛んにさえずり始めていたのだろうと。
ちなみに
1月15日から七十二侯の「雉始雊(きじはじめてなく)」で
雉の求愛が始まる頃の意味である。

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