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おむつ柄

6,7年前に新しく作った掛布団カバーの下側は丹前下用の生地なのだが
見るたびに、どうしても丹前下に見えて可笑しい。

自分も丹前と丹前下になじんできた世代だったから。
丹前がタオルケットに取って代わられたのは
高度経済成長を過ぎたあたりだろうか。
家の中が暖かくなったのと同時に・洗濯機が普及してきて
それも脱水機付きの洗濯機が出てきたことも大きいと思う。
タオルケットを普通に家庭で洗える時代になったのだ。
そういえば
あるとき、テレビに浴衣を着た女性が出ていた。
昨今の若者の浴衣ブームについてコメントしていたから
多分、着物の専門家だったのだろう。
で、それを見ていたウチのおばあちゃんが
「この人の浴衣、おむつ柄だわ」と。
あー、なんとなーく、もにょる既視感はそれか!
そういえば、昔々の子どもの頃、確かに見ました・この「おむつ柄」
白地に濃いめの青が刷いてある。
とたんにその浴衣が「おむつ」にしか見えなくなって・・・。
で、そのおむつ柄の画像をネットで探してみたが、見つからぬ。
描いてみようと思ったが

ナンかこう、こういう…

こういう、こういう感じのー…としか頭に浮かんでこない。
見れば「これだ!」とわかるのに。
(こんなこともあるさ)
紙おむつが安くて使い勝手のいいものになって
布おむつが紙おむつに取って代わられたのが
バブルの頃か。
布おむつも遠い時代になったのだ。
さてそこで
布の柄ばかりではなく
「このデザインはこれ」と決まっているモノは案外多い。
またそれを逆手にとって面白さを出すものもあるが
これまで人間が「このデザインはこれ」としてきたモノには
ヒドイ・コワイ「意味づけ」もあったし、今もある。
しかし
おむつ柄の浴衣を着てテレビに出てくる人がいるくらいに
時代の流れは、ゆっくりでも・ものすごいものだと思う。

みんなー
こうなってほしい、と思ったら
あせらず・くさらず・じっくりと、だぞー♪

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