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湧き水

子育ての風景
勉強

子どもの頃は物語に出てくる「湧き水」というものにあこがれた。
水と言えば蛇口から出てくるものだったから。
で、なんとあるとき友達の家の傍らに「湧き水」を見つけた♪
物語やテレビみたいに、ごくごく、うまい♪
なんていう風に飲めないかな~と思ったが
あまりに小さな湧き水ですくうこともできなかった。
それでも湧き出る水がきらきらと砂を踊らせるのを
友達としゃがみ込んで飽きずに見つめた。

今思えば水道管から漏れていただけだったのだが。

さて札幌は大きな都市だが、マチナカの豊平川にはサケが遡上する
…ことは知っていたが
産卵場所がマチナカだということを最近になって知った。
札幌は大きな扇状地の上にある都市で
扇状地と言えば「扇端」の湧き水が付き物だ。
(北海道庁の庭の池など今でもその名残が見られる)
そしてその扇状地を造った主な川が豊平川で
実は川底や川岸のあちこちから水が湧いていて
なんとサケはあのススキノ付近でも産卵しているそうだ。(サケだけに)
それまでは何となく、産卵するのは生活排水が流入しない
水のキレイな上流部だとばかり思っていた。
サケが産卵する条件としては水温が一定であることが重要だそうだ。
流れている川の水温が冬には2度くらいなのに対して
湧き水の水温は年中7度くらいなのだと。
なるほど~
サケはシティーボーイ・ガールだったのか♪

そういえばススキノには日本酒の千歳鶴の工場があって
苗穂にはサッポロビール工場があったのも豊富な湧き水があったから。
扇状地さまさま、でござる。


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