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天狗の詫び状の解読法

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ウェブを拾い読みしていたら
「天狗の詫び状」というモノに出会った。
これは伊東の佛現寺というお寺にある巻物で
長さ1丈(約3m)幅1尺(約30cm)
178行2900余字の解読不能の文字が書き連ねてあるのだが
現代まで一字たりとも解読されていないのだと。
悪さをした天狗が偉いお坊さんに懲らしめられて
逃げ去った後に残されたので
これはきっと天狗の詫び状であろうということになったのだと。
解読不能の文字というと誰しも何が書かれているのか気になるではないか。
少なくとも私は・気になるぞー!
一般公開はされていないし、全文の画像も出ていないようだが
部分的に載っている画像を見ると
くにゅくにゅとした、漢字を崩したような文字がびっしりと書かれているが
一文字一文字、独立して記されている。
さてそこで解読法ですよ。
2900文字もあるので、一文字ずつ比較して
全部で何種類の文字があるのかを調べて
どの文字が何回出てきているのかを調べて
同じ続き方・組み合わせ方をしている文字は無いかを調べると
かなり整理できてくるのではないか。
イマドキならA.Iに読み込ませて、だな。
2900文字のでたらめを書き続けるのは大変すぎるから
おそらくは何らかの意味を持つ文章なのだろうと思う。
元々はお寺に収められたものだったのが
まるで暗号のような文字だったため
後に意味が分かる人がいなくなってしまって
天狗の伝承が生まれたのではないか。
ちなみに天狗は修験道と関わりがあり
修験道では特殊な文字を使っていて
この巻物の文字のくにゅくにゅ加減に似ている、と思う(個人の感想です)
仏教でも陀羅尼は日本語ではない梵語・サンスクリット語の“呪文”だし。
いや、むしろ
この「天狗の詫び状」は
読めないから・わからないから、神秘的な価値があるのではないか。
だから、わざわざ本気で解読しないのではなかろうか。
これまで読もうとした・解読を試みた人たちの専門性は大いに気になるが
“ありがたみ”とはこういうモノなのだろう。


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