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狂犬病

子育ての風景
勉強

時々ネットで狂犬病についての記事を目にする。
厚生労働省のページを見ると

日本では1956年の「死亡者数1名、犬の発生数6頭」を最後に
国内では発生していない、となっている

…のだが
実は子どもの頃に(1960年代)
おそらく狂犬病、の犬を見たことがある。
近所の飼い犬で家の裏口のそばに犬小屋があって
当時の当たり前として「外飼い」の犬だった。
学校帰りにいつものように友達とその家の前を通ったら
金網のフェンスの向こうで
そこの犬が口から白い泡をだらだら垂らして
文字通り「狂ったように」吠えていた。
いつもの犬の様子と違うのにびっくりして
「どうしたのだろう」と見ていると
金網の外にいた「おじさん」に
「危ないからあっちへ行きなさい」と言われた。
次の日その犬小屋は空になっていて
それ以降その家では犬を飼うことは無かった。

記憶通りだとすればこの犬はおそらく狂犬病だったのが
保健所に届けることなしに「処分」されたのだろうか。

もちろん、だからといって統計は信じられないということではない。
ただ、わずかでも「もれ」があることは仕方がないだろうと。
そしてあくまでも「もれ」がわずかだから統計は役立つのだが
「もれ」があることも見越して
安全策をとらなくてはならないということだと思う。

日本国内ではほとんどすべての犬がワクチンを打つことで
狂犬病の発生は「0」で押さえられていて
世界では稀な「狂犬病の清浄国」となっているが
恐ろしいことに
「狂犬病なんて見たことない」「高いし」と
ワクチンを打たない飼い主もいるのだとか。
狂犬病は発症したら助からない恐ろしい病気だ。
子どもの頃、学校でもその恐ろしさを教えられた。
今、身の回りに見えないからといって
その危険と恐ろしさが消えたわけではない。

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