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覚えるべきはそこじゃない

コミュニケーション
勉強

昔々、基礎化粧品の講演会を取材したことがあった。

講師が肌の仕組みからわかりやすく解説して
何を基準にどういうクレンジング用の化粧品を選ぶかを説明。
続いて肌の汚れの落とし方をモデルで実演。
さてそこで
「何か質問は?」で出た質問が
「先生のお使いのクレンジングは何ですか?」
講師が「自分はこれを使っていますが―」
と答えつつも先ほどの選ぶ基準を繰り返したが
受講者たちは先生の使っているというものを一生懸命メモしている。

この講演会の組み立ては
肌の仕組みを理解する
↓肌の汚れを取ることの重要性を理解する
↓汚れ落としを選ぶ判断基準を理解する
↓正しいお肌のお手入れをすることができる。
健康な=きれいな肌になる

そして先生の目指したゴールは

受講者自身が正しい知識を持つことで正しい肌のお手入れができる

だったと思う。
受講者たちが講師の使っているクレンジングに並々ならぬ興味を持って
それさえあればという顔を見せたとき
講師はおそらく何度目かのゴールへの遠い道のりを感じたと思う。

とっても素敵なタレントがCMで使っている化粧品。
それさえ使えば素敵になれるような気がして
買っちゃう…?
いやいやいやいや
彼ら・彼女らのプロ魂のこもった毎日の努力は
そう簡単なものではないのですぞ。

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