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温帯低気圧

勉強

以前、バスの窓から
「もう来るな 地震台風 請求書」
という立看板を見つけて噴いちゃったことが。
来てほしくはないけど来てしまうのが「台風」
さて
よく天気予報で
台風は温帯低気圧に変わり…などと言ってるが
台風が弱くなると温帯低気圧に「降格」する…ワケじゃない。
時には
今回は強い勢力を保ったままだから、気をつけろ、とな?
って、どういうことだ!?

そこで、今さらながら、温帯低気圧って、ナンなの?

えーと、台風は熱帯で発生する熱帯低気圧の強いヤツで
温帯で発生するのが温帯低気圧だということ…では…ない?
うん、なんか、ちょと違うようだ。

気象庁のウェブページを見てみると

「通常は単に「低気圧」とするが、台風が温帯低気圧に変わったときなど、その変化を強調する場合に用いる。」

台風は、暑~い熱帯や亜熱帯の海上で発達するもので
湿った温かい空気でできている。
で、温帯低気圧は、(北半球では)日本あたりの中緯度で
南北の温度差で発達するものだと。
温かい台風が北へ進んで冷たい空気に触れると大きな温度差が生じて
台風から温帯低気圧に変わってしまう、のだそうだ。
湿ったアツイ空気の大軍と乾いた冷たい空気の大軍とが出合いしとき
大気は激しく渦を巻いて混ざりあう、感じでは。

確かに台風は北上するにつれて勢力は弱くなることが多いのだが
弱くなるから温帯低気圧になるわけではない。
だから、温帯低気圧になってから逆に発達して猛烈な嵐になることがある。
あの、洞爺丸台風もそうだった。

気象庁では正確な情報を、ということで
温帯低気圧に変わったことを伝えてくれるワケだが

受け取る側は温帯低気圧の正体を
多分、知らない。

台風は温帯低気圧に変わりましたって聞いて
何だか安心しちゃわないですか?

ナンだかこれ、かえってまずいような気がするのだが。
昔は「台風崩れの低気圧」と言ってましたな。
こちらの方が「言い得て妙」に思えますな。
「○○崩れ」は
「○○」とはまた違ったヤヴぁさを持ってるかもしれない
と、思わせるから。

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