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#56.犬の「かみつき」4種類と対処法~<本咬み>前編

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

さて、【犬の咬みつき】4種類シリーズ対処法【本咬み】についてのお話をしようと思います。

※サムネイルはイギリス犬留学時代、鳥を回収するゴールデンレトリーバー。本編とは関係ありません♪

【本咬み】はその名の通り、「本気で咬むこと」です。



ただしこれから私がお伝えすることは、
あくまでも私個人の意見での分析と経験からの意見になりますので、
皆さまは他で聞いたり、得てきた情報と異なることがあるかもしれません。

また、もし今プロの指導を受けていらっしゃる方は、その方の指導を優先させてください。

その方にはその方なりの指導方針があるはずですから、途中でいきなり替えてしまうことは望ましくありません。

【本咬み】の対処は一気に簡単に治る魔法はありません。


あらかじめご了承ください。

【犬の本気の咬みつき】については、大きく分けて2種類があります。

①相手に自分の意図を伝えるための比較的軽い・浅い咬みつき。


「スナップ」
痛めつける、傷つける、攻撃的な意図はない。
成犬の甘噛みよりも強い。繰り返しの学習経験が伴うことも多い。
通常は、歯型が少し残ったり、軽い裂傷、内出血、青あざになったり、歯を当てるだけで傷にならないことも多い。

②攻撃的な意図を持った咬みつき。本能的な強い咬みつき。


「バイト」

パニック・極度の恐怖・捕食行動など、本能のスイッチが入った状態で出る強い咬みつき。
通常は、かなりの深手、中型犬でも骨が折れたり、犬歯が貫通するほどの重症となるcaseが多い。
その対象が去るまで繰り返し攻撃したり、食いついたまま離れない場合もある。

これらの咬みつきについては、比較的、3~4歳以上の犬が多く、仔犬には少ないものです。

もちろん全くない、ということではなく、本能的な衝動やトラウマからの咬みつきであれば、仔犬や若い犬であっても十分ありえます。

特に「意図を伝えるための咬みつき」は、経験から学習された咬みつきであることが多いので、飼主さんや、特定の人、シチュエーション、犬や同居動物などの特定の条件で発生することが多いです。

例えば
・犬の足を拭く
・ドライヤーをかける、ブラッシングをする
・服を着せたり脱がせる
・食後に食器をかたづけようとする
・寝ているところを触れる
・お気に入りの場所やおもちゃに近づく
・誰かに抱っこされていたり好きな場所にいるときに近づく
・特定の人がいるときにその人にちかづく
などの時です。

成犬のお問い合わせで「咬まれる」という場合のほとんどがこちらに当たります。

こういう咬みつきの特徴は

「特定の条件で」「繰り返し」起きるということです。


傷もそこまで深手にならないことが多いので、飼主さんはなんとかなだめすかしながらやったり、

咬まれたことに怒ったり、「もう、こら!この子は!」など軽くたたいたり、無視をしたりすることもあれば、手を引く、身を引く、ということも多々あります。

この時の【咬みつき】は
「犬がその相手に自分の意思を伝えるための咬みつき」です。

ですので、攻撃的な意図よりは、コミュニケーションの一種であり、犬同士以外でも、狼や野生の犬科の動物のやり取りの中でもよく使われるコミュニケーションです。

前回の配信を聞いてくださった方は、「母犬が仔犬に乳房を咬まれるのがいやで、唸る。それでもやめない場合には軽く噛む」ということを覚えていらっしゃるでしょうか?

犬たちにしたら、まさにその感覚です。

多くの飼主さんが、
「どうして咬まれるようになったか、今までは普通だったのに、わからない」と仰います。

ですが、犬たちは突然咬みつくようになったわけではなく、それまでじっと我慢していたり、「これ以上はやめてくれ」というサインを出しているのです。

もしくは、身体のどこかが痛い、悪い場合があります。
高齢の犬は特に健康状態の変化による咬みつきには注意です。

警告のサインや我慢に気が付かずに、
「受け入れてくれているから何をしても大丈夫」
「犬なんだから飼い主に従順で当たり前」
と思っている飼主さんは、高確率で咬まれます。

そして、「いままでは大丈夫だったのに突然、咬むようになりました」とショックを受けられるのです。

犬たちは通常は、少し嫌だな、ということでも飼主さんの行うことなら我慢します。

それでも我慢が限界に達したとき、もしくは身体に痛みが生じたとき「それはやめて!」という意思をもって歯を当てるようになります。

そしてその「意思」が通じると、困ったことに、その方法を、他の意思を通すときにも使うようになるのです。

例えば、足を拭くときに、普段よりも強く足を引っ張ったとき、少し痛みを感じた犬がとっさに「やめてよ!」と飼主さんの手を咬んだとします。

咬まれたら、ほぼ100パーセント飼主さんは手を放します。

そうすると、犬は「嫌なことは、咬めばいいんだ!」と、ぱあああ・・・・と開眼しちゃうわけです。

この【意図を通すための咬みつき】は、コミュニケーションの一種です。



先ほどの、「嫌なことをやめてほしいときの咬みつき」は防御にかかわる行動です。

ボティランゲージや、唸りによる「警告」や、逃げ場がなくなったときには攻撃に転じます。

また、おもちゃやベッドなど自分のもの、と認識しているもの、飼主さんや兄弟犬などを守ろうとするプロテクションに関わるものでもあります。

フラストレーションやストレスからのジレンマ、転嫁行動が咬みつきに転じることもあります。

この【意図を通すための咬みつき】の解決方法のひとつは、

「あなたの意図を通すためには咬みつきではなく別の方法もあるよ」ということを教えること。


こちらについては、次回また詳しくお話しようと思います。

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