映画「TAR ター」マエストロと呼ばれる完璧な女性指揮者⁉︎
ちょっと気になっていたけど、いつも通りあまり前知識なく鑑賞してきました。
主演はケイト・ブランシェット。
主演映画を特に意識せずに割と多く劇場で観ています。
達者な役者で話題作が多いので、驚くことでもございません。
今回も世界トップクラスの指揮者で、マエストロと呼ばれるリディア・ターという女性を完璧に演じている、リディアそのものを見せてくれたと思いました。
いくつもの場面でため息が出るほどあっぱれな演技だったと思うのですが、ステージ上での対談形式の講演会のような場面、リディアがどんな女性かを巧みに紹介する導入部ですが、本当に見事。長回しで撮られたと後で知りましたが、自分のこととして自分の言葉で語っているとしか思えないシーンでした。
ストーリーや演出、オーケストラのリハーサルシーン、エピソードなど、飽きることなく、スリリングに展開します。細かい説明や成り行きを明示しない構成になっていて、オッと思わせられる切替がありますが、そこは深追いせずに本筋を見ていけば、映画が提示している非常に現代的なテーマが重く響いてくると思います。でもそれに怯まずにまずは気軽に観て、引き込まれて欲しい。面白いから!
音へのこだわりも感じさせる映画ですので、劇場での鑑賞がお勧めです!
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