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精油百花 #37 アンジェリカ

◆アンジェリカの基本プロファイル

【学名】Angelica archangelica
【科名】セリ科
【精油抽出部位】種子と根
【芳香】甘いハーブ調、最後に麝香がほんのり香る
【ノート】ベース
【性質】温・燥
【五行】土(または水)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】ボルネオール、リナロール、αーピネン、リモネン、ベルガプテンなど(結構複雑)
【作用】鎮痙、強肝、強壮、駆風、通経、神経回復、緊張緩和、抗不安、鎮咳、抗炎症、抗骨粗鬆症
【安全性】光毒性あり。皮膚に塗布後12時間は紫外線を浴びることを避ける。妊娠中、糖尿病になっている時は使用を控える。皮膚への最大使用濃度は0.8%とする。

水を好むハーブで、川の傍や小川のほとりでよく見られる。
非常に丈高く2mほどまでに生長し、大きな根茎を持つ。
精油の採取には2年以上経っていない若い根を蒸留したものの方が良いと言われる。(古いものの質が劣る訳ではないがトップノートが殆ど感じられない芳香となる)
*アンジェリカ精油にはシードとルートがある。

《東洋医学的視点》
陰を排出し、温め回復する。
胃・脾・腸に活気を与え、食欲を増進し腹部膨満を和らげ痰湿を散らす。
心気を調整し、心血を支える。
神を鎮静し、安定させる働き➡スピリットを滋養する(土のような根のような香り)
神と魂の機能の調和、スピリットとしての神(しん)の静かで広がっていく気づきを促進する。

◆アンジェリカタイプのパーソナリティ
何かを恐れている人、弱っている人、または忍耐が足りず優柔不断な人の助けとなる。

◆サトルアロマセラピー
天使の力をより感じさせてくれると言われる。
➡心と魂を強くするために使用すると良い。
特にしっかりしたグラウンディングが必要な人、リアリティを探求している人に最適である。

◆ブレンディング
カモミール、グレープフルーツ、ゼラニウム、バジル、マンダリン、ラベンダー、レモン

◆特記
和名:セイヨウトウキ
消化器系の強壮剤➡腹部のガスの緩和や消化不良におすすめ。
虚弱な人、緊張体質、病気回復期、高齢者におすすめ。
疲労やストレス関連の不調におすすめ。
心身を立て直す必要に迫られた、神経の参っている人の助けとなる。
あらゆる弱さに力を与える精油。
蛇にかまれた時に、その毒を無毒化すると言われる。

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