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精油百花 #6サイプレス

◆サイプレスの基本プロファイル

【学名】Cupressus sempervirens
【科名】ヒノキ科
【精油抽出部位】針状葉と小枝(球果とする場合も)
【芳香】すっきりしフレッシュする香り、軽くスパイシー、ほのかにシトラス調とウッディ調もあり。
【ノート】ミドル
【性質】涼・燥
【五行】金(そして水)
【原産地】地中海地方
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】α-ピネン、カンフェン、サビネン、シメンなど
【作用】抗菌、抗感染、抗リウマチ、鎮痙、収斂、デオドラント、止血、
静脈のうっ血除去、ホルモン調整
【安全性】毒性・皮膚感作性なし

サイプレスは本当の意味で収斂作用と静脈うっ滞除去作用を兼ね合わせる唯一の精油で、この精油の血液活性化作用は静脈自体に回復効果があり、痔や静脈炎などに有効であるとされています。
更には月経をコントロールする力があることで知られ、月経痛の緩和に使用することもできます。他にも月経過多、更年期の症状にもおすすめ。
特に更年期のほてりが酷い時に良い。

《東洋医学的視点》
血を動かし、気の循環を助ける。
針葉樹特有の新鮮な辛味と気血の循環を促す作用は、心に訪れた転機と現実の変化の両方と関わることが出来る。
内側と外側から働きかける精油。
肺が蔵する五神の「魄」(ハク)を強化する。

◆サイプレスタイプのパーソナリティ
力強く、はっきりと物を言い、確固たる意見を持っていて
大抵の問題を解決することのできる強い人。
1,000年もの厳しい鍛錬の日々から得られた知恵を持つ。

◆サトルアロマセラピー
転職や引っ越しなどの移行期に役立ち、
死別や親しい関係の終わりなどの辛い移行期の助けとなる。

◆特記
神経系に負担がかかっている時に良く、落ち着きを取り戻させてくれる。
非常に古くからある木で、鮮新世(530万年~180万年前)にまで遡ることが
できる。非常に寿命の長い木。
「悲しみの象徴の木」と言われ、慰めの源として地中海一帯の墓地にはサイプレスが植林されている。
様々なものの過剰(特に体液が過剰なところに到達する)➡出血、浮腫、鼻血、足の発汗、失禁など。
心理面への作用が際立つ精油である。

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