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精油百花 #26ヘリクリサム

◆ヘリクリサムの基本プロファイル
【学名】Helichrysum angustifolium
【科名】キク科
【精油抽出部位】花穂
【芳香】苦みのある甘さ、温かみがあり僅かにスパイシー。濃厚なウッディイー調
【ノート】ミドル
【性質】涼・燥
【五行】木
【原産地】地中海沿岸地方
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】ネロール、酢酸ネリル、αーピネン、βーピネン、ミルセン、リモネン、リナロール、ゲラニオールなど
【作用】抗アレルギー、抗カタル、抗凝集血栓、抗血栓性静脈炎、抗炎症、鎮静、胆汁分泌促進、瘢痕形成、強肝
【安全性】毒性、皮膚感作性なし

別名「イモーテル」「エバーラスティング」
乾燥させても花の色や形を失わないので「エバーラスティング(永久の花)」という名前がついた。
ヘリクリサムには500種あるが、その殆どが精油を生成しない。
精油として生産される主な種は以下の通り。
・H.italium、H.angustifolium
・H.stoechas
・H.gymnocephalum H.Humb
・H.patulum
ドライフラワーの装飾品としてとても人気がある。

《東洋医学的視点》
気の滞りから生じる不調に役立つ➡頭痛、片頭痛、筋肉痛、神経痛、過敏性腸症候群
気血の滞りを動かす力➡「木」と「魂」に関連している。
イライラして移り気状態なのに良い。
太陽神経叢をリラックスさせ、力を抜く作用がある。
血栓を溶解し、血の滞りを調整する。
解毒力➡血液を浄化する作用
肝臓・胆嚢・腎臓・脾臓・膵臓という体を解毒する内臓に対する刺激剤としても知られる。

◆ヘリクリサムタイプのパーソナリティ
静けさと内向性を若々しさ。
全ての精神性に対する確信から生まれる静かな知恵がある。
霊的に高い次元にあり、まるで妖精のように意識が高く、鋭敏な心を持つとされる。

◆サトルアロマセラピー
心が冷えている人、子どもの頃に温かさや愛情を十分に受けられなかった人に最適な精油。
大地との繋がりが無くなっている人、本能よりも頭で考えがちな人、逃げ腰になっている人の助けとなる。
夢の活性化・意識化のために右脳を刺激するのに良い。

◆ブレンディング
スウィートオレンジ、カモミール、ゼラニウム、ベルガモット、ヤロウ、ローズウッド

◆特記
色々な経絡の全般的な気の流れを改善することで人を若返らせる精油。
肝臓に関連した諸症状に有効➡気の流れを整え、熱を下げる。
長年抱えて来た嫌悪感、意識された怒り、悲痛、頑固で否定的な態度に働きかけると言われる(五行の「木」と関わる)
ヘリクリサムの大きく変容させる力は、「魂」の究極の情熱を感受する能力を呼び起こすとされる。➡自分自身に向ける情熱に目覚める。

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