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精油百花 #9ジャスミン

◆ジャスミンの基本プロファイル

【学名】Jasminum officinalis
【科名】モクセイ科
【精油抽出部位】花
【芳香】温かく濃厚、甘くエキゾチック
【ノート】ミドル~ベース
【性質】平(温度・湿度共に)
【五行】火(そして水)
【原産地】北インド・中国、現在は地中海地方と北アフリカ一帯
【抽出方法】アンフルラージュ(冷浸法)または溶剤抽出法
【化学組成】酢酸ベンジル、リナロール、ファルネセン、インドール、ジャスモン、オイゲノールなど
【作用】抗うつ、鎮静、保湿、催乳、分娩促進、性的強壮、子宮機能強壮
【安全性】毒性、皮膚感作性なし

・ジャスミン油は香水や石鹸、バス用品の香料として重要な価値を持つ
➡世界最大の供給国「エジプト」
・インドでは「夜の女王」と呼ばれる➡日が暮れるとより濃厚に香るため。
故に夜に花を摘み取る。
・キューピッドの持つ弓矢の矢じりにはジャスミン油が塗られている(らしい)➡ハートを射止めると欲望を引き起こす(と言われている)
・偽和(注1)が行われることが多い精油。
・重い抑うつ症に対して価値のある精油と言われる。
・そして出産時にも一番価値を発揮する精油。

《東洋医学的視点》
・心気を鎮静させ支える力➡神経の興奮を鎮め緊張をほぐし「神」を高揚させる。(この場合、寒証・熱証、実証・虚証の体質は問わない)
・うつ状態が「陽虚」による時、最も力を発揮する➡冷え・疲労・衰弱・落ち着きのなさを伴う。

◆ジャスミンタイプのパーソナリティ
情熱的、誘惑的、カリスマ性がある➡その存在に関わる全ての人を虜にする
男性の場合、自分の中にある女性性に違和感がない。
楽しくハッピーな人柄で自分らしくあることが心地よい。

◆サトルアロマセラピー
抑制を解き、想像力を解放し、遊び心を育む。
肉体的な愛を超えた男性性・女性性のエネルギーを全開にしてくれる。
支えて安心させ、喜びを与える。
自らの魂(スピリット)の真の欲求にそぐわない生き方からの解放。

◆ブレンディング
ヘリクリサム、スィートオレンジ、サンダルウッド、ゼラニウム、パルマローザ、ベルガモット

◆特記
中国ではジャスミン茶として飲まれる
インポテンツや不感症にも良い
「ジャスミン」と言う名は、イラン女性の一般的な名前である「ヤスミン(ペルシア語)」にちなんで付けられたのだそう。

*偽和(注1)
100%天然純粋の精油に、多量の別の安価な精油や合成物質を「混ぜ物」として加えることで、本来の精油を大幅に増量する偽装行為のこと。
非常に巧妙に偽和された精油はそれなりの香りがしますので、見た目や香りで見極めることが困難となります。

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