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精油百花 #12ゼラニウム

◆ゼラニウムの基本プロファイル

【学名】Pelargonium graveolens
【科名】フクロソウ科
【精油抽出部位】葉(草本)
【芳香】甘くフローラル調・ローズの香り、ほのかにシトラス調とグリーン調
【ノート】ミドル
【性質】涼・湿
【五行】水(そして土)
【原産地】南アフリカ(レユニオン諸島が最高品質)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】ゲラニオール、シトロネロール、リナロール、シトラール
【作用】強壮、血管収縮、血糖値低下、抗うつ、抗凝血、収斂、止血
【安全性】敏感肌に刺激を及ぼす可能性

別名をニオイテンジクアオイと言い、その昔は素晴らしい治癒力を持つ植物とみなされていた時代があった➡創傷、腫瘍、骨折の薬として使用されていた。
ホルモン系の働きを正常にする機能があると言われる➡月経前緊張症、抑うつ、重い月経、更年期の各種の障害に役立つ精油とされる。
乳房の炎症とうっ滞にも有益だと言われる。

《東洋医学的視点》
・「涼・湿」の性質を持つ数少ない精油のひとつ
清熱作用と抗炎症作用➡神経をリラックスさせ、イライラを落ち着かせる
抗炎症作用➡胃炎・大腸炎・乾癬・湿疹に役立ち、ニキビ・水虫などの皮膚感染症にも用いられる。
・気血の循環を促進する➡鎮痛・鎮痙作用
・脾気を補い、全身の陰気を補う
脾への作用➡無気力や下痢、リンパの鬱滞改善に役立つ。
また、「陰」を補うので(補陰)慢性的な不安感や不妊症、更年期の諸症状に良い作用をもたらす。
・収斂作用と補陰の作用により、「中心軸を作る(センタリング)」作用が加わる。

◆ゼラニウムタイプのパーソナリティ
いつも誰かの世話、何かの世話をしている母性的な性格。
何処に行っても安心感と安定感を作り出すことが出来る。
気さくで人を安心させるタイプ。緊張やストレスをほぐす能力がある。
さほど外向的でもお喋りでもない。

◆サトルアロマセラピー
仕事中毒の完璧主義者に最適な精油。
ストレスや働き過ぎによる神経性疲労に良いとされる。
女性的な創造性「意」と、静かで受容的な「志」を滋養する。

◆ブレンディング
アンジェリカ、スイートオレンジ、クラリセージ、サンダルウッド、シダーウッド、ジャスミン、ネロリ、ローズマリー

◆特記
・利尿特性がある➡体から毒素を排出するのに役立つ。
腎臓結石、胆石、糖尿病など、尿路の色々な感染症を好転させる作用。
・副腎皮質刺激剤と言われる➡ホルモン調整作用

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