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23歳無職、大阪から東京まで歩く【5日目】

3月20日(月)

6時30分 起床

おはようございます。

起床して立ち上がるこの瞬間、毎度ながらかなりの緊張感がある。
相変わらず痛むけど、前日よりかなりラク。

これまでは前日の筋肉痛を引き連れてのスタートって感じだったけど、今日はその筋肉痛がほとんどない。

肉体が、強化されている……?

湿布の枚数は少しずつ減らしている。医療費はなるべく抑えたい。

あと、靴紐を緩めることにした。
昨日一日で5〜6個ぐらいのマメが出来ていたと思う。
吉と出るか凶と出るかと思いながら昨日の朝に靴紐を締めたが、結果的には大凶だった。


7時29分 出発

今日の目的地は愛知県の三河安城。
昨日散々苦しめられたマメも、今の所は大人しくしているようだ。

鮭が、落ちている
こういうの好き

名古屋に向かってひたすら歩く

橋の向こうの景色はもう名古屋。そして……


名古屋、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

気が付けば大阪から歩いて名古屋まで来てしまった。
はいもう十分満足です。ありがとうございました。

基本的に都会が好きなので、大都市名古屋を歩けるのは非常に嬉しい。
天気も良いし、今日はゴールまで楽しく歩けそう。


あれ、名古屋君なんかイメージと違わない?

農道と住宅街を進む。せっかく名古屋にいるのになんだか勿体無い気分だ。

名古屋港水族館が見える

12時46分

ちょっと贅沢にコメダで昼食。本場名古屋でみそカツサンドを注文。
非常に美味しい。いやめっちゃ旨いなんだこれ。


13時45分 右膝に加えて左膝も痛み出す

膝の痛みというのは普通に歩く分には案外問題ない。
この痛みは下り坂や下りの階段で真価を発揮する。下り坂の時だけえげつない程痛む。

片膝だけが痛むのであれば痛む方を庇いながら歩くことが出来るが、両方痛むとなればそうはいかない。

どう転んでも痛むので、下り道を歩く速度は普段の半分以下になる。


15時16分

結構歩いたので公園で休憩。

トイレがあって、給水出来て、ベンチがあって、無料。
公園ってこんなに偉大な施設だったんだ。

15時55分 大府市に入る

気が付けば名古屋を出ていた。

こういう賑やかな通りを通ると精神力が急速に回復する。

大きい道路が一本通っていてその左右に看板を携えた店が立ち並ぶこの手の区間って、何か名前付いてないのかな。

17時36分

どこでも見かけるような普通の道を歩いていると、急に道路が舗装された美しい通りに出る。

気のせいか、周りのお店や車、通行人からも品格を感じる。

そして目の前にデカい駅前現る。

全くノーマークというか、基本的に設定した目的地だけを見て歩くスタイルなので、道中でこんな綺麗な場所に巡り会えるとは思わず、テンションが上がる。

今日は気分も体調も良い。脚の疲労は相変わらずだが、逆に言えば疲労感以外の障害がほとんどない。

今日はいける。
この気持ちのまま、一気に宿までゴールしたい。

18時22分

スタバに100円ローソン、コメダ珈琲、スギ薬局……
人間の生活に最適化された店配置を見て「ここ住みてぇ〜」って思いながら歩くの、楽しすぎ。

通り全体がキラキラと輝いている。あれだけ怖かった奈良の夜道とは対照的だ……

19時00分 宿到着

ビックリするくらいトラブルなく宿まで辿り着く。

朝7時半に出発して夜7時に到着。実に健康的。
昨日あれだけ苦しめられたマメも、今日は大人しかった。

間違いなくこの5日間で一番歩きやすかった。

日焼けで皮膚がヒリヒリする。これは本当に予想外。
足がめちゃくちゃ痛くなる、死ぬほど疲れる。こういうのは歩き始める前から当然予想していたわけだが、

①3月にもかかわらず夏の運動部ぐらい日焼けする
②足と同じくらい肩の筋肉がやられる

この2つは新発見だった。

これまでは宿に着くたびに湿布を貼りながら、「傷んだ筋肉が発熱してやがるぜ〜」などと思っていたのだが、今思えば単純に日焼けによる火照りだったのかもしれない。

21時40分

名古屋を越えたということで、なんかこのまま東京まで行けそうな気がしてきた。
ここでようやくTwitterで今やってることを報告。これで後に引けなくなった。

宣言したからには、やりきりたい。

21時52分

5日目にして初めて、歩く道を選ぶという事を学習する。
別にGoogleマップに表示された最短ルートを通らなければいけないなんてルールはなかった。

3〜5㎞ほど距離が伸びる程度であれば市街地の多い道を通る方が、山道を通るよりよっぽど良い。

加えて、山道より市街地の方が断然宿も見つけやすい。
そう、市街地サイコーなのだ。

というわけで、明日のルートは歩きやすそうな2枚目を選択。

こっちは山道が多そうな雰囲気
幸田町、蒲郡市を通るルートにする

これまでは目的地だけを確認して歩いていたが、今後は経由地の様子も確認していこう。

宿でダラダラし、明日の目的地を決めながら今後の天気を確認する。
雨だけは嫌だ、雨だけは嫌だ。

           〜終〜


5日目 まとめ

桑名郡木曽岬町→安城市 

移動距離42.9㎞ 東京まで残り323㎞




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