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21、2024年7月12日(金)アトア

★★★
入館料:2,600円(通常時)
・再入館不可、公式サイトに載っているフードホール(レストラン)を利用する時も再入館できないので注意。
・「映えスポット」という汚名から、私の最高評価への階段を駆け上ったシンデレラ水族館。

誰もが「アトアの一番有名な場所」と言うやつ(私は知らなかった)

・イメージを覆す劇場型アクアリウム

今回はまた友達と行ってきました。(前に京都水族館行ったのと同じ友達です)
元々アトアは、上の写真に代表されるような「映えスポット」というイメージが強く、オープンしてすぐに行った会社の人も「生き物を見たいタイプの人にはイマイチな水族館ですよ」と言っていたので、まったく期待していなかったんです。
だからこそ、誰かと一緒に行っても良いか、と思っていたのですが……結果、友達を疎かにするレベルで夢中になる、最強水族館だということが分かりました。

・私のための水族館

アトアの素晴らしい所、それは爬虫類・両生類の展示が非常に多いこと!

イモリ代表、オキナワシリケンイモリ
ヘビ代表、エメラルドツリーボア
カエル代表、キオビヤドクガエル(左上)、セマダラヤドクガエル(右上)、コバルトヤドクガエル(下)
トカゲ代表、ツギオミカドヤモリ(左)、エボシカメレオン(右上)、マダラアオジタトカゲ(右下)
カメ代表、オオヨコクビガメ

この写真たちだけで、どれだけ私が狂喜乱舞したことか分かるでしょう。
もうここは、私にとってのキャバクラかホストクラブ……はマリホ水族館か。
え、アトアは劇場型? なるほど、ここが宝塚の舞台か。(錯乱)

更に私の好みにグサッと刺さったのは、「探求の室 FOYER」という場所。

次はどの本を読もうかな、と言ってそうなアジアアロワナさん

なんとここ、生物や骨や石や妖怪など、いろんなテーマに沿った本が置いてあって、しかもそれを自由に読めるようになっているんです!!
今まで行った水族館にも本を置いている所ってあったと思いますが、当たり前かもしれませんが生物に対する啓発本みたいな、お勉強みたいな本が多くてあまり興味が沸かなかったんですよね……。(水族館に行くなら本より生き物から直接学びたい)
でもここは小説や写真集みたいなのも取り入れていて、どれも凄く面白そうな本(というか私の好みに合った本)ばかりで!!(「幻獣標本採集誌」なんて見入ってしまいました)
ここの蔵書を揃えた人と話してみたいくらいです。
私が近所に住んでいたら、間違いなく年パスを買って、アトアを図書館として利用しますね。

このドット柄がたまらん

同じく「FOYER」の注目ポイントとしては、やっぱりこの子、ポルカドットスティングレイ!
私はマリホ水族館の企画展「アマゾン探検隊」で初めて見て以来すっかりファンなのですが、おそらくアトア的にも凄く推してる生物ですよね?
スタッフさんのシャツもポルカドット柄でしたし、ショップのグッズ展開も凄く多いし。
コイのエサやりができるのですが(300円ガチャ)、それがおみくじになっていて、私はまさにポルカドットスティングレイ。
「ドット柄のものを身に着けると運気UP」とか書いてあったので、そのままのテンションで1000円のポルカくじを引いてきてしまいました。(3等の1番小さい子でした)
クッ、商売上手め……。(しかし悔いはない)

・貴重な経験の数々

今回運が良かったというのもありますが、凄く貴重な経験が色々とできました。
一番はやっぱりこれ。

メポ君×ショコラちゃん

アルダブラゾウガメの交尾を見れたということ!!!
アトアではアルダブラゾウガメにエサやり(700円)ができるのですが、それとは別にお散歩タイム的なものがあって、「精霊の森 ELEMENTS」内を自由に歩いていたんです。
実はこの時、私は別の場所にいたのですが、友達が気づいてわざわざ呼びに来てくれて、おかげで上記の交尾シーンに立ち会うことができたので、本当に感謝していますm(_ _)m
メポ君、動くたびに「ブォー」みたいな鳴き声(唸り声?)を発して頑張っていましたが……ネットで今調べた感じ、ゾウガメの交尾の成功率は低いみたいなので、これが上手くいくかは分かりませんが、いつかアトア生まれの子ガメが出てきたら嬉しいですね。

逆立ちのままご飯

こちらも友達が先に気づいて教えてくれた場面。
ヘコアユがエサを貰って食べていたのですが……ヘコアユって食事中も逆さまなんですね?!?!
いやまぁ、普段から逆さの状態で生活しているんだから、食事の時のみ頭を上にする必要性はいっさい無いのかもしれませんが、食べた物は下に行くわけだから食事時は頭を上に、と漠然と思っていたので衝撃的でした。
考えたら「上から下に」というのは二足歩行の生物の考え方であって、四足歩行の動物や魚なんかは上下関係ないですよね……。

ジョーが泳いどる!!

こちらは自力で見つけたのですが、イエローヘッドジョーフィッシュ。
このジョーフィッシュという名前が付いている魚、私は今まで砂の中からひょこんと顔を出している所しか見たことが無かったのですが(ちょうど奥にも1匹顔を出してる)、初めて泳いでいる姿を見ました!
ボディは天女の羽衣のごときヒラヒラ感で、非常に美しかったです。

私の服柄の魚と影絵カメレオン

アトアはアートをテーマにしているので、ちょっと変わった物も。
左は画面の前に立ったら、服の柄の魚を生成してくれるというもの。
チェック柄の服を着ていた私の魚、なかなか可愛い。
右は漂流物で作ったオブジェに光を当てると生き物が浮かび上がるというもの。
3種類あったのですが、私はこのカメレオンが1番分かりやすく美しいと思いました。

ティアラさん、マジパネェっす

そしてこちらはアトアチャッターのティアラさん。
急に「そこのチェックの服のお姉さん」と呼び止められて、おしゃべりをしていたんですが……凄いですね?!
「お気に入りの生き物とかいましたか?」と聞かれて「どれも凄く良すぎて選べません」と答えたら、「えぇ~そんな風に言ってくれて嬉しい!」みたいな感じで返してきて。
完全に会話が成り立っていたんです。
私は「これが最新のAI?!」と思ったのですが、友達は「中に人がいるんだろう」と言っていて、今ネットで調べたらやはり同じように書いている人がいたので、中の人が上手いこと会話をしてるんですかね?
でも私、結構ボソボソ喋っていたのに、中の人はちゃんと私の声聞こえてたっていうのが凄い……。(それはAIだったとしても一緒ですが)
あと、ティアラさんに会った後にピラルクのエサやり体験の申し込みのために受付に行ったのですが、そこにはアカメアマガエルのアンドレスさんがいて。
スタッフさんが通るたびに「おかえりなさい」とか「いってらっしゃい」みたいなことを言っていたので、中の人がいるならスタッフ相手にそこまでやる必要があるのか? と思ったり。
まぁどちらにしても、これ、もし水族館の生物とか教えてくれる機能とかあったら物凄く良いよな、と思いました。
どの水族館に行っても思うのですが、名前や写真が表示されてない生き物が水槽に入ってるじゃないですか。(ボルネオプレコみたいな
そういう時に撮った写真を見せたり、どの場所の水槽にいたとか特徴を話したら、「それは〇〇という生き物だね」と教えてくれたりしたら、物凄く有益だと思いました。
そういうの、全ての水族館に置いて欲しい……。

写真は撮れませんでしたが、今回は上記のとおり、ピラルクのエサやり(700円)をやってきました!(余談ですが、受付は11時くらいからです。開館時はゾウガメのエサやりの受付のみ。ピラルクのエサやりは14時半からなので、入館時にピラルクのエサやりやりたいと言ったら心配されました、そんなに滞在するのか? と)
元々それが目的で行ったというか……以前、「さかなクンの水族館ガイド」という本を読んだら、「ピラルクの食事シーンは凄い迫力、ぜひ一度見てほしい」的なことが書いてあったんです。
さかなクンが言うなら間違いない(さかなクンに対する謎の信頼感)、と思いやってきたのですが……やっぱりさかなクンの言うことに間違いは無かったです。
本当に凄かった!
「バクン」っていう音が本当に聞こえて、私は大丈夫でしたが、やっていた他のお客さんの中には頭から大量の水をかけられている人もいました。
最悪自分で体験しなくても、アトアに行く人はぜひこの時間帯に4階に行って、食事シーンを見てきてほしいな、と思います。

他にも外で飼育されているフンボルトペンギン(水族館にありがちなバンドは無く、顔とかお腹の模様で見分けているそうです)が飛んでいるハチをくちばしで捕まえる瞬間を見たり。
飼育員さんに「こらっ」と言われて放していましたが(言われなくても放したのかもしれませんが)、うちのカメがもし飛んでいるハチを口で捕まえたりしたら、むしろ私は「よーしよしよしよし」と褒めるけどな、と思ったりしました。(毒針が危ないから止めるべきでしょうが)

・今回のMVP

という感じで、素晴らしき生物たちが目白押しのアトアでしたが、私の中のMVPは一択です。

このしなやかな体

ガイアナカイマントカゲです。
この子、私が行く直前まで別のお客さんが見てる前で、水槽の中を行ったり来たりバッタンバッタン動き回ってたんです。
が、私が顔を近づけて見ると

「お、ワシの魅力に気づくとは、なかなかええ趣味しとるやないか」

スーッと寄ってきて

「どれ、写真撮ってもええで」

この体勢で止まって、そのままじっとしてくれていたんです。
なんかもう、このファンサに惚れました。
いかつい体をしているのに、きゅるんと丸く可愛い目。
白塗りならぬ赤塗りの顔も特徴的で、長い指と爪も恋人繋ぎしたくなるくらいに素敵です。

シャッター音で起こしてしまってごめんなさいm(_ _)m

帰る前にはうたたねのサービスショットも撮らせてもらえて、こんなのもう推すしかない!!!

正直まだ書きたいことはあるのですが、既に長くなっているので割愛します。(ハダカデバネズミやオイランヨウジ、ノコギリヨウジの写真も撮れたんだけどな……)
フンボルトペンギンの名前が高知の偉人から取られていたり、コツメカワウソのお浜とげんげんは桂浜水族館から来たと言っていたので、なにか高知と縁があるのかな? と思ったり。
帰りに買ったお土産の袋に四国水族館のチラシが入っていたのも、なにか提携でも結んでいるのかと思ったり。(以前はいたというアザラシが四国水族館に移ったそうなので、その辺の関係でしょうか?)
私個人としては、それらの情報から四国地方の水族館が気になっているところです。

ネット上のアトアの評判は賛否両論と聞きますが、私は断然「賛」の方です。
確かにド派手なショーは無いし、展示もニフレルに近い小ぢんまりとしたものですが、水族館というより爬虫類・両生類好きな人は絶対に行くべき素晴らしき水族館だと思いました。

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