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修学旅行、不参加

こんにちは。さなぎです。

我が家の住む地域では秋が修学旅行シーズン。

夏休み明けから相談室登校をしていた息子。

行きたいのかな?どっちかな?と思っていたのですが、彼の意思は『行かない』と最後まで固かった。

残念ながら不参加、という形にはなりましたが1つの意志も見られた気がします。

今日はそんなお話。


親として思うのは

息子の話の前に自分の記憶を辿ってみました。

思い浮かんできたのが「記憶がない」ということ(笑)
楽しかったら覚えているのですが、本当に覚えていない。

唯一覚えているのは夜のお土産探索だったかな。

あとはお寺の近くの売店で好きなアイドルのテレフォンカード(もはや死語)を買ったこと。

それだけ…。どちらかといえばダルさすら感じていたタイプ。

小学校、中学校、高校の修学旅行で覚えているのはおそらく高校だけ。

記憶が新しいからというのもありますが、楽しかったんです。

変なギャグをしながら歩いたり、
夜の布団の中で恋愛話をしたり。

うん。高校の修学旅行は楽しかったなぁ。

高校のグループ分けは割と自由に自分たちで考えますが、小学校・中学校は違いますね。

平等に振り分けられたグループで過ごす時間。もちろん苦痛もありました。

だから息子に対して「楽しいから行っておいで」なんて言えなかった

わたしはこう見えて正直者なのです。

スクールカウンセラーさんとの時間でこんなことを聞いてみました。

『普段学校に来れない子が遠足や修学旅行に来れることがありますが、あれってなぜなんでしょう?』

ずーっと思っていたのです。

そしてわたしの4つ下の妹もまたそのタイプでした。

彼女の場合は仲良くしてもらっているお友達が3人いて、なるべく同じクラスにと配慮してもらえていたので行けたのかなと思います。(まぁわたしには「なぜだ?」といまだに思っている節はありますが。)

実家が自営業だったのでなかなか旅行に行けない環境も関係しているのかもしれません。

スクールカウンセラーさん的には

  • グループ分けがある程度配慮されていること

  • 普段とは違う環境であること

  • やることが決められていてこなしていくこと

  • 旅行に行きたいと思うこと

この要素があると学校に苦戦していても割と参加している気がするとのこと。

ほう。言われてみればどちらもなかなかギュンギュンなスケジュールですもんね。

1つずつこなしていけば参加も出来て、旅行にも行けて、行事は終わる。


さあ。息子はどうでしょうか。

答えは『なんでいつも行けないのにソレだけ行けるの?』でした。

正論〜。そうだよね〜。

そういえば5年生で実施される山の学習(ご時世的に日帰りになったキャンプ)は参加は出来た。

でも彼には全体行動が苦痛で苦痛で仕方がなかった

途中で限界がきて、教頭先生とインフォメーション的なところで待機することに。

写真にも映れなかったし、迎えに行った時の顔は暗かった。

そうなると修学旅行は…ダメだよね。知ってた😓

”最悪”の思い出にしたらかわいそうだなと素直にそう思いました。

その後何度も確認し、相談員さんを通して確認しても断固拒否。

こうなるとあとはどう”欠席”させるのかがポイントになってきます。


ウソはつきたくない

ここからはわたしの性格的な問題になります。
正直今のご時世を考えたら理由なんてなんとでもなります。

  • 濃厚接触者になりました

  • ワクチンの副反応があります

  • 体調が悪いです

  • 微熱があります

この辺りを並べてれば直前でも余裕で休めます。
が、わたしはこういうのはやりたいくない人間。いや出来ない人間

そこで夏休み明け一発目のスクールカウンセラーさんタイムからアプローチをかけていくことに。

修学旅行に行きたくないという子はあまりいないらしく、ちょっと困惑されていましたが理由を話すと「そうだよね。普段行けないのにソレだけ行けというのはまあそうだよね。」と理解を示してもらえました。

9月初旬の段階ではじわりとそこから担任の先生(学年主任)に話を繋ぎ、まだ相談室の日は浅かったものの相談員さんを通しながら徐々に本人に話を聞いていくことに。

担任の先生と電話もしつつ、本人の意志が固いことを再確認(笑)

やっぱり本人の意志は固かった。


学校の理解に感謝

これだけ意志が固いなら仕方ない、ということでここからは先生に託すことに。

わたしの時代では修学旅行前に説明会があったような気がしますが、ご時世的にないのか案内とアンケート用紙が息子経由で届きました。

  • 修学旅行参加確認書

  • 修学旅行の荷物一覧

  • 修学旅行の日程一覧

  • アレルギーなどの確認書類

例年確か「同意書」だった気がします。
今年は「参加確認書」。

『修学旅行に ”参加する・参加しない”』
という欄がありました。

こんなご時世ですから、参加したくないという家庭もあるのでしょう。

我が家としてはラッキー案件。
なんだか忍びないものの『参加しない』に丸を付け、不参加が決定。

担任の先生と校長先生の話し合いのもと学校行事の日ということで当日は基本自宅待機

みんなが帰宅する2日目の18時半以降までは家にいることに。

実はわたしの母には「そんなの体調不良って言っておけば今の時代ならいいって」と言われていました。

でもわたしは何度考えてもウソをつくのが嫌だった。そういう性格なんです。

だから2ヶ月という時間をかけてじわじわ攻めて正直にお休みに話を持っていく。
これは息子の小学校の理解あってこそですね。

本当に感謝です。そしてわたしの気持ちとしても納得。
(そうか、こういう頑固なところが似たんだな…)

さてさて。当の本人。

みんなの修学旅行当日は気になっていたのか更新されるHPをチラチラと見ていました。

気にはなるんですね。

あまりにも気にしているので「行きたかったの?」と聞くと全力で否定(笑)

「いや、気にはなるけど行きたいとは思わない。」

そうですか、相変わらず一本筋通ってますね(笑)

ちなみに1つ前の記事で登場した相談室仲間の男の子は参加したそうです。
疲れ果てたのかそのあと数日学校はお休みしたそうですが…。

そんなこんなで残念ながら息子は修学旅行というものに触れることのない学生生活になりそうです。

フリースクールにはそういったものはないですし、高校も系列の通信制高校(通学コース予定ではある)を考えているから。

でもそこは私たち親が旅行で補填したり、課外授業なんかに参加してみてもいいでしょう。

行きたいものには積極的に参加するタイプだからきっとその時は行くと思います。

でも…正直、正直ですよ。

親としては行ってほしかったなぁ。

ただし無理やり参加させることが得策とは思えなかった。

最後は本人の意志を尊重しようと思ってのこの決断。
これはこれで貴重な経験です。

まさか”参加しない”に丸を付けるとはなぁ😂

本人あっけらかんとしてますからね。
逆に清々しくなってきました。

ビックリはしましたが、これも人生。

これからもきっといろいろと驚かされていくことでしょう。

でも彼には彼の考えがある。

親として「それは違う」ということがあれば言いますが、基本は意見を押し付けたくない。

自分で考え、自分で決断して欲しいから。

その背景にはわたし自身が”良い子”として育ってきて、とてもとても苦しかった思い出が関係しています。

またそんな話もできたらと。

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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