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相談室登校スタート

こんにちは。さなぎです。

6年生の夏までなんとか集団生活の中で過ごしていた息子。

限界だったらいつでも保健室に行っていいんだよ。」と常々伝えてはいました。ここから先は本人の意思に任せて、見守る日々。

今回は秋から相談室登校を始めた息子のお話です。

いつでも保健室に行っていい

最近、こんな記事を見かけました。

「親の過干渉に”生きる力”をもぎ取られた子どもたち」
なるほどと思った反面、自分の行動に心当たりがあったのです。

ギリギリ過干渉ではなかったのかもしれないし、単に甘やかしていたかもしれないし、正直自覚はありません。周りは肯定してくれますが。

1つだけ決めていたこととすれば『学校でのSOSを出すかどうかは本人に託す』と言うこと。

ずっと彼が辛いなと思って通っていたことは分かっていました。
だからいつ学校に行けなくなってもおかしくはない。

もちろん家で話はたくさんするし、必要な時は休みを入れていました。

気になっていたのは「親として客観視した場合、本人の限界が分からない」ということ。

ずっと「限界だと思った時に先生に声をかけなさい。誰も責めないし、受け入れるから。でも安易にこちらからどうぞどうぞとも言えない。自分で線引きしていいからね。」と伝えていました。

おいおい。それが辛いからずっと頑張ってるやん。と思うかもしれません。

でもですよ、ちょっと整理してみましょうよ。

・強制して学校に行かせているわけでもない
・むやみやたらに休ませるのもなんか違う
・そもそも本人は学校にいこうと思っている

つまりは「言ってくれないとワカラナイよ…😭」という状態だったのです。

月日が経ち、彼がヘルプを出したのは6年生の夏
随分と頑張りました。なんかごめんよ。


先が見えた安心感

なぜ突然のヘルプを出したのでしょうか。

それは「春からの自分の居場所になるかもしれない場所を見つけたから」。

そう。フリースクールの見学に行ったのです。

3年生の終わりからずっと中学受験を見据えて勉強をしていました。

わたしたちの住む地方は中学受験の文化がありません。

国立が近くに数校、私立は少し離れたところに数校。
私立に関してはかなりかなり偏差値が高い。

国立の場合は小学校での内申が必要になります。
となると授業は出なければ内申は付かない。

しかも先生とうまく距離が取れなければ内申は伸びません。
(ちなみにわたしは内申を取るのがうまいタイプでした。親子なのになぜこうも違う。)

彼にはそれが辛かった。いわゆる媚びを売ることが出来ません。
オマケに積極的でもありません。

あれ、自分のことディスってるか?まあいいか(笑)

内申といえば”アピール力”が大切ですから、正直その時点で難しいかなとは思っていたのです。

集団生活が苦手と分かったのは6年生に入ってから。

”これはもしや人数が多いのが難しいのでは?ということは受験しても学校での生活はキツイのでは?”と気づき、フリースクールを模索し始めたというわけです。

自宅から1時間圏内で通えるところを探し、条件や学費等も確認。
現実的に通うことは可能そうだということで見学へ。

現実問題、フリースクールはお金がかかります。
通いたくても通えない子が多いのも事実。

新しい場所ではあるけれど「ここなら通いたい!」と思ったようでウキウキしながら帰宅。(詳しい話はまた別記事にしますね。)

新しい場所を見つけ、そこに向けて頑張ろうと思ったと同時に一気に気が抜けたみたいですね。そりゃそうなります。

担任の先生に初めてヘルプを出したのは見学の翌日

時は夏休みの直前。夏休みまで残り2日でした。


相談室ってどんなところ?

さて土日明けの夏休み前、残り2日。

彼の中では「教室はしばらく無理だ」という結論に至っていました。
そうなってはどうやっても動かない人間。

さあ、どうしたもんか。

コロナ禍ということもあり、保健室登校というものはご時制的に難しい。

ありがたいことに職員室で過ごさせてもらえることに。

2日間過ぎたら夏休み。もちろん夏休みは元気に過ごしましたよ(笑)


そして休み明けの9月

やはり教室には戻れないということで職員室登校。(あまり聞かないであろう職員室登校についてもまた記事にします。)

数日、職員室登校をしてから初めて相談室へ行くことに。

初めは緊張したそうです。存在は知っていたけれど、なんとなく敬遠していたみたいですね。

そこには2人の同じ学年の男の子がいました。
カードゲームをしたりして楽しく過ごせたのか、相談室は早めに受け入れられた様子。

1人は3年生から相談室に通う子。

3年生の時に同じクラスで比較的仲良くしていましたが、言われてみれば途中から見かけなくなった。

現在は相談室のある週3日、相談室の空いている10-14時に来れる日は来ているようです。来てもすぐ早退しちゃうみたいですが…。

もう1人は活発だと思っていた男の子。

彼が相談室にいると聞いたときは驚きました。

教室に行く日も多いようなので、気持ちが落ちた時に通っているのかなと。
最近は見かけないみたい。教室、行けてるのかな。


それぞれにそれぞれの事情がありそうです。
あまり詮索はせず、今は息子の”学校での居場所探し”。

とはいえ、そもそも相談室とはどんなところなのか。

気になったので相談員さんにお話を聞いてみました。


相談室は各学校が配置している居場所。
設置している学校ととそうでない学校があるそうです。

学校が契約して委託するというスタイル。

息子の通っている小学校は相談室がありました。

1年契約だそうで、週に3-4日・10-14時で来校されています。

子どもの話を聞いたり、休み時間に相談室を開放して子どもたちが遊べる場所を提供したり。

”学校”自体が苦手になってしまう子もいて、授業中に相談室を利用する子は少ないようです。

相談室は休み時間に開放し、いろんな学年の子が訪れます。

その時は人数が増えるため静か〜に隅っこで過ごすようですが、それ以外の授業の時間は相談員さんとお話ししたり、授業の提出物や自己学習をしています。

息子は普通に8時過ぎに登校し、相談室が開くまでの時間と帰宅時間までは職員室で過ごします。

相談員さんが来られない日は職員室で1日を過ごします。

息子は「集団は苦手だけど、学校は行こう。」というタイプ。

だいぶ珍しいかもしれませんね。

少なくとも親としては『むしろ学校行けるんかい!』と思った次第であります(笑)


最近のキラキラ具合

親としては彼がヘルプを出した時点で「受け入れよう」と覚悟を決めていました。

逆にその後、彼がどう変わってくのかの方が気になっていた。

・さらに落ちていって学校に行けなくなるかしら
・人と関わらなくなって暗くなっちゃうかしら
・授業に参加しないから勉強も置いていかれるかしら

が、そんな心配はどこへやら。

集団生活を休めるという安心感なのか、本当によく喋るように。

先生や相談員さんとも会話するし、勉強に関しては自己学習に励んでいます。
なお”学校が苦手だから似た環境の塾は嫌”派。自宅での学習にZ会を利用。一貫してるぅ。

テストもそれなりの点数を取ってますし、月に1度の漢字と計算テストもクリア。思いの外、自己管理が出来るようですね。ナメてましたわ。

最近では「今ね、学校行けるよ。いい感じ✨」といいます。

でも『もっと早く相談室に行けばよかった!』とは思いません。

4年間彼なりに考えて、耐えて、なんとか頑張っていたからこそ親としても受け入れることが出来た。受け入れる時間をくれていた。

本人も言っていました。

「多分すぐは逃げなかったかな。だって不登校になりたくないもん。」と。

社会に出たら少なからず集団に属すことになります。
人間1人では生きていけませんから。

すごく難しい線引きだとは思うのですが、”親が甘やかす”のと”本人からのヘルプ”では受け入れ方が変わりますよね。

現在目標にしているのは

  • 春からの新生活に向けて自己管理出来るようになる

  • ”通う”ということを忘れないためにも学校に行く

ということだそうです。

すごいですね。親の知らぬ間にたくさんのことを理解しているみたいです。
親の押し付けにはならないように、見守りつつサポートしていけたらと思います。

今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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