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N中等部ってどんなところ?-その2-

こんにちは。さなぎです。

前回お話ししたいことがモリモリで1つの記事に収まらなかったので、今回は”その2”としてお送りします。

息子が春から通い始めたN中等部の通学コース。

前回の記事ではN中等部の概要や学費についてまとめました。
今回は「入学テストやカリキュラム」についてまとめてみようと思います。

といっても内容が分かりそうなことはあまりお話しないようにします。

”何するんだろう?””どんな感じなんだろう?”なんて楽しみながら検討してみてください。

入学テストはどんなことをした?

N中等部の通学コースは入学テストがあります。

入学のタイミングは年に4回。
4月・7月・11月・1月。

息子は中学校入学と同時での入学を考えていたので4月入学のテストを秋に受けました。

年度初めの4月入学のテストは全5回のチャンスがあります。
各キャンパスに定員があるようなので、定員になったら締切。

10月から毎月1回、入学テストのタイミングがありました。

息子は秋にはN中等部に通うことを決めていたので、一番初めの10月末の入学テストを受験。

テストというとびびってしまいますが『落とすためのテストではない』とのこと。

とはいえ全くコミュニケーションが取れなかったり、勉強に全然付いていけないと他の作業でも遅れが生じる可能性があることを考えて”基礎的なことを理解している”というのが条件なのかもしれません。

科目は『国語・算数・英語・作文・面接』。
普通に学校に通っていた子であれば特に難しくない内容だったそうです(息子談)。

作文は決められたテーマについて自分の思いを書くもの。

説明会の時にどんなテーマが出るか担当の方に聞いてみました。

  • N中等部に入ったらやりたいこと

  • N中等部で楽しみなこと

  • なぜN中等部に入りたかったのか

などから当日にテーマを出題されるそうです。

息子は自分の思いを言葉にするのが苦手だったので、作文と面接の対策はしました。

「中学受験面接対策」的な問題集を買って、毎日数問ずつわたしが質問。

ドアをノックする回数、椅子に座るタイミングなど。
高校受験の時にやったことを捻り出して練習しました。

何度か練習していくと少しずつ自分の言葉で話せるように。

彼は当初ぶっつけ本番で臨む予定だったそうです。(なかなかロックなヤツだ…)

作文は想定していたテーマだった様子。ホッ。
面接はキャンパスのメンターさんとの会話だったそうです。

  • 今日は何を食べてきましたか?

  • どういう風にN中等部まで通いますか?

など雑談を多く入れて空気をほぐしてくれたそう。

その先は作文と同じ感じ。

「最後に何か伝えたいことはありますか?」と聞かれ、息子はこう答えたそうです。

👦「ぼくは思っていることを言葉にするのが苦手です。でもN中等部に入ったらそれができるようになりたいです。」

涙…😭
しっかり彼なりに考えているんですね。うんうん。

というわけでざっくりとですが入学テストはこんな感じに終わりました。

時間割はどんな感じ?

次は時間割についてまとめていきます。

いわゆる”学校”では1限から6限で各教科を学びます。
一般的な中学校である教科は「国語・数学・理科・社会・英語・技術・美術・家庭科・音楽・体育」。

対してN中等部ではこんな感じ。

・PBL
・基礎学習
・N-English
・プログラミング学習
・自由選択
・GD(グループディスカッション)
・ミライ

N中等部HPより

それぞれの詳細はHPに託すとして、先ほど出てきたような教科はありませんよね。

基礎学習はあくまで自己学習
将来的に理科と社会が必要であれば自分で学習をします。

一般的な中学校と違う点は「早帰りなどがない」ことでしょうか。
基本的には朝9:30-16:30までキャンパスで過ごすことになります。

時々N/S高等学校の生徒と交流したりもするそうです。

N中等部では圧倒的にディスカッションの時間が多め。

私たち親の狙いはここにあります。

「言葉にするのが苦手」
「人と話すのは得意ではない」

それはとてもよく理解しています。

あえてコミュニケーションを避けて生きる”のと、”少しずつ訓練して慣れておく”とではこれから社会に出る上でかなりの差がつくと思いました。

近くのフリースクールもいい場所だと思います。
でもその場所はどうしても大人が守ってくれます。

そうすると「あ、何とかなるのか」と悪い勘違いをしてしまう。

苦手なら苦手なりでもいいから、人と関わる練習をした方がいいと思ったのがN中等部を選んだ1番の理由。

きっとうまくいかないことも出てきます。
これまでなら周りの大人が守ってくれていたけれど、そうではない。

自分の意見に対して反論もあるかもしれません。

それもまた訓練。

グッと意見を飲み込むこともあれば、しっかり話し合って新しい道筋を見つけられることもある。

自己肯定感が下がってからでは遅いというのは経験者として苦い思いがある。
だからあえて通学コースを選んだのです。

この部分は少しずつ慣れていけばなと思います。

長期連休はどんな感じ?

この記事を書いているタイミングはGWをあけてから。

通常の学校では飛び石のように平日があったり、数日お休みで2.3日登校というリズム。

N中等部は「長い連休はガッツリ」スタイルでした。
というか何となくですが、学費の支払いが月単位なのでそうなっているのかな?と。

1年間の通学すべき日数を12期に分割する”12期制”という形をとっているそうです。

例えば今年(2023年)ならこんな感じ。

・GWは4/29-5/7
・夏休みは7/26-8/27
・冬休みは12/23-1/9
・春休みは3/20-4月上旬

夏休みはちょっと短め。
春休みはちょっと長めですね。

これはこれでいいかもしれません。
(どっちにしても宿題もないし)

GWの息子の様子。

例年の息子は「あと何日で学校始まる?」のカウントをしていました。
嫌で仕方なかったから恐れのカウントをしていたそう。

今年はなんと「あと何日で休み終わる?」
早く始まらないかなと思っていたそう。

環境が変わるだけでこんなに違うんですね…😳
連休明け、ルンルンでキャンパスへ向かいました。

こんな光景を見たことがないので感動案件😭

長期連休で意識しているのは「なるべく同じリズムで」

  • 朝は6:30には起きる

  • 午前中に基礎学習をする

  • オンライン英会話は1日2回

  • 午後はパソコンをお好きにどうぞ

  • 夜は22時くらいから寝る準備を始める

彼は大変真面目です。
誕生日であろうと、年末年始であろうと必ずZ会を進めます。

オンライン英会話もないと気持ちが悪いのか、土日もやります。

小学校でも宿題の方が煩わしかったそうです。
そしてテスト勉強をしているところを見たことがありません。

日々の積み重ねって大切ですね。

わたしも見習います笑

普通の勉強はどうするの?

先ほどからちょこちょこと出てきている「自己学習」。

そう。N中等部では基礎学習は自己学習

自己管理が出来ていないとただ楽しい時間を過ごすことになります。
それはそれでいいのですが、先を見据えたらそんなことはしていられません。

中学校は義務教育期間。
時が来たら卒業しますが、高校はそういうわけにいきませんよね。

いくらそのままN/S高等学校へ進学するとしても、単位制ですからテストもあります。それに息子本人は大学も行きたいのです。

我が家の方針はこんな感じ。

・本人は大学進学希望(おそらく理系)
・親も大学までは出た方がいいと思う派
・N中等部に遊びにいっているわけではない
・必要最低限の基礎科目は勉強しておこう
・英会話は続けて留学出来たらいいね
・やりたいこと、やっちゃえ!

息子の好きな分野は理系。
その分野はどうしても海外の方が技術が進んでいます。

夫の海外赴任の可能性は0%ではないですが、正直今決まったとしても彼が新しい環境に馴染めるかは話が別。

実際お友達が最近海外へ行ったのですが、コミュニケーションに苦労しているそうで…。

だから留学するしない以前にまずコミュニケーション力を上げないと難しそう笑(この部分は本人も十分理解しています)。

大学受験は最近では総合型選抜も増えてきているとのこと。
そりゃサクッと受かれたらラッキーではありますが、勉強していくうちについていけなくなってはいけません。

一般入試の気持ちで対策はすべき。

大学は入るだけではなく、卒業もしないといけませんもんね。
なので”必要なことは今自由な立場であってもやっておきましょう”というのが我が家の方針です。

以前の記事でも書いていますが、N中等部の基礎学習は「N予備校」というアプリを使います。

これだけでもいいかなと思ってはいますが、我が家はZ会でも学習の補填をしています。

というのも現在週3の登校。
火曜日と木曜日は自宅学習をしています。

その日はガッツリ基礎学習。
N中に通う日はパソコンをガッツリ。

このバランスは今のところ彼には合っているようです。
なんせ遠いですからね、週5は彼の意思に任せます。

まだ1年生ではありますが、少し先を見ながらの選択。
やっておいて損はないし、本人も苦ではないようなのでしばらくこのまま継続予定です。

そんなこんなでN中等部のあれこれを2回に渡ってお話してきました。

まだ5月の段階ではありますが、あんなに生き生きと通う彼をわたしは見たことがありません。

「学校という環境が合わない子もいる。環境が変われば通える子もいる。」

まさに息子はその典型だったようです。

周りと比べなくていい。
でも周りのやっていることは見るといい。

たくさんの選択肢がきっと広がっていきます。

どんどん吸収して楽しんでいってね!

今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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