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通えればそれでいいのか?

こんにちは。さなぎです。

noteで発信しているとなぜか意識をしているようで、アンテナを日々張っております笑

息子がN中等部に入ってからというもの、これまで関わってきたお母さんとは全く別の世界になり、なぜか古くからの友人とよく会うようになりました。

類は友を呼ぶというのか、引き寄せの法則というのか。
不思議なことに友人の子どもたちそれぞれが悩んでいるんですよねぇ。

というか育児はみんな悩むんですよね😅
久々に会うということはそれだけ悩みも溜まっているわけで。

そんな中、とあるSNSを見ていたら知り合いのお子さんが学校に通えなくなったことが書かれていました。

「娘が学校に通えなくなった。
近くのフリースクールに問い合わせてみたけど満員。
見学すら出来ないみたい。どこか通えるところないかなー。
この子が悪いわけではないのになんだろう。
ああ、旦那が海外赴任とかになって海外逃亡したーい!」

わたしは一連の文章になんだかモヤモヤ

正直そんなに親しい友人でもないし、ぶっちゃけどーでもいい。

何がそんなにモヤついたのか。

『それは本人が望んでいることなのかな?』と思ったのです。

確かに親としては通ってくれたら自由になれます。
もちろん普通に通えることはとても幸せなことで恵まれていること。

でもなんだろうなー。何故こんなモヤモヤするのか。
今回はここから感じたモヤモヤを紐解いてみようと思います。

本人は別の場所を望んでいるのか

今回別に誰かを批判したいわけではありません。
家庭それぞれに考えがあっていいし、いろいろな事情もあることでしょう。

わたしがモヤっとしたのは以下の2点。

  • 本人は今別の場所に通いたいのか

  • 親は通うことが出来ればそれでいいのか

その娘さんは今学校には行きたくないらしく、給食もすでに止めたとのこと。
どうやら人間関係からくる不登校になってしまった様子。

女子の世界はね、なんだかすごいです。
4年生くらいからLINEで繋がる子は繋がっている。

思い返すこと数年前。

息子が3年生の頃のクラス替え。

女の子がクラス替え直後に「この子はわたしのモノ」と言わんばかりにガッチリと手を繋いでいる。

わたしにはナワバリ争いのように見えました笑

女子は孤独を嫌います。
誰でもいい、とにかく人といないと恥ずかしい。
そんな風に学生時代、わたし自身も考えていました。
(ああ、思い出すだけで鳥肌が…)

人間関係で悩むといったんその社会から離れたくなります。

でも離れたら離れたで疎外された気持ちになります。

休んでから数日経つ頃には”自分なんてもう忘れられているのではないか”と思い、余計に行きたくなくなる。

日が経てば経つほど行けなくなる。

それを覚悟で行かなくなるんです。
迷って耐えて、迷って耐えた結果、出した答え。
そのくらい辛いんですよね。

めーーーっちゃ勇気を出して“行かない選択“をした。

不登校って実はすごく勇気がいること。
「不登校」っていうワードがマイナスイメージありますよね。
わたしも全てを肯定するわけではありません。

言い換えれば“自分を守るための自己防衛反応“。

みんながみんなそうでもないかもしれませんが、自分を守るための最終手段。

このお母さんの投稿を見て、「果たして本人は別の場所に通いたがっているのかな?そこか?」とわたしはふと疑問を覚えました。

親が安心したいだけ?

お母さんは「フリースクールも満員。とにかく通ってくれないかなー。」と書いていました。

気になったのでそのフリースクールを調べてみる。
どうやらこのあたりではかなり人気の様子。

小中一貫で通うことが出来るようです。
しかも“学費が公立とほぼ同じ“らしい。

確かにそれはデカい。
いや、正直デカい。
デカすぎるよね、そうだよね。

そこが満員とのことですから、それだけ悩んでいる子は多いということか…。
(もともと定員は少なそうですが)

わたしが引っかかったのは「とにかく通ってくれないかなー」の一文。

分かりますよ。
通っていれば安心するその気持ち。

外に、社会に出てくれていればなんとかなる気がするんです。

でも本人は””辛い。
外に出ることも辛いのです。

それは…休ませてあげてもいいんじゃないのかなと。

厳しい言い方をすると結局は『親が安心したいだけ』なのかも。

「あー海外逃亡したい!」の一文も環境さえ変えたら変わると思っているのかもしれません。

多分環境を変えただけでは変わらないと思います。

目標がないから。

実はわたしも過去に同じようなことを思っていました。

夫の海外赴任があったとして、帯同したら息子のコミュ力もアップするかも“と。

親としての素直な気持ちは「今逃げたい」。
環境に全振りしたらなんか変わるかもしれないと淡い期待を抱いていた。

現在お友達で海外帯同している子がいるんですが、めちゃめちゃ大変みたいです😅

そもそも言語が違う。
テンションも違う。
声をかけてくれても返せない。
というかしゃべるのが早い。

息子で想像しただけで吐きそう😭

我が家も夫の海外赴任の可能性はゼロではないのですが、もしあったとすれば単身赴任が濃厚。

今は”彼に合った環境”でコミュニケーションの基礎を学び、自己肯定感を高める時期。

海外を希望するなら自分の意思で将来留学したらいい。
今海外帯同したら中学生の間はガッツリ学校ですからね。

高校になると少し進路選択も幅が広がりますが、中学生までは本当に幅が狭い。

そんな現実を聞いたからこそ「海外逃亡」なんて軽く考えちゃいけない。

お母さんも必死なんだと思います。

分かる、分かるけど“休むこと“も大切。

人生の数ヶ月、数年。
その短い期間での判断がどう出るのかはわかりません。

親のエゴだけで安易に「海外に逃げれば大丈夫」なんて考えてはいけない。

なんて偉そうに思いつつも、当時の自分をちょっと反省している今日この頃でもあります。

本人に合った環境作りを

子どもの年齢にもよりますが、今の時代選択肢はたくさんあります。

地元の公立中学校を必ずしも選ぶ必要はありません。

  • 支援センター

  • 校内相談室

  • フリースクール

  • 私立中学校

  • 海外留学

知り合いには中学校で海外に留学した子もいました。
(学費はヤバすぎる😱年間〇〇○万…)

フリースクールも方針がそれぞれで異なります。

息子の場合はなんとなくデジタルに強そうな感じがしていたのと、本人の「ここに通いたい」という意志が強かったのでN中等部を選びました。

時間を過ごすだけの場所になりかけていた小学校のゴール(卒業)が見えていたのも大きかった。

人と関わるのが苦手なのは今も健在ですが、発表することに少しずつ慣れてきている様子。

正直、発表やプレゼンって場数を踏んだもん勝ち。
きっと経験は将来役に立つことでしょう。

要は『本人次第』
親が決めることではない。

親の出来ることはサポートしかない。

しかしながら現実的な話をすると、サポートの80%はお金です笑
残りの10%は送り迎えです。さらに残りの10%がメンタル的なケア

選択肢を増やすのには悲しいことにお金が最重要問題だったりもする。

家族構成
住んでいる場所
仕事の状況

全ての環境をどこまで振り切れるのか。
そして夫婦で話し合ってどこまで出すことが出来るか。

子どもが2人、3人いたら1人辺りの振り切り方もどうしても小さくなります。

そのお母さんが娘さんと向き合って、いい方向に向かえばいいなーと願っています😊

わたしもアンテナを張り巡らせて柔軟に考えられるようにならないとな。

今回はここまで。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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