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指す将順位戦9th自戦記 B級1組 10回戦 (vs ゴッゴル 2級[1430])

前局は重要な上位争いに勝利。
連勝を飾って昇級プレーオフ戦線に残りつつ最終局のリベンジマッチへ繋げたい。


【対局前】

◇対局相手の印象

ノーマル中飛車党
今どき珍しいノーマル中飛車の使い手。
相手が振り飛車をメタってきたときは雁木に組むような柔軟性もある。

今期B級1組のメンバーの中では一番の力戦派。研究将棋・メタり合いの将棋はあまり好んでいないように見える。ノマ中と雁木の両天秤といえば野月八段を思い浮かべるがどうやら棋風は違いそうだ。

◇対戦成績

初手合い
ゴッゴル2級は第1期から第9期まで全期に出場しているリビングレジェンド。この記録はどこまで伸びるのだろうか。

◇事前準備

 [▲先手番]

先手番の場合のノマ中対策は5回戦のときにも考えていた左美濃。本局用に新しく対策を考えようかとも思ったが結局これに落ち着いた。

想定局面①

 [△後手番]

こちらが後手番の場合は後手番らしく待機戦術で相手の動きを待とうと思う。この手の作戦は進行を想定するのが難しく研究向きではないが力戦派相手の本局ならちょうど良さそうだ。

想定局面②
攻め駒が著しく少ないが攻めないので問題ない
膠着状態になれば満足


~対局前まとめ~

先後どちらでもノーマル中飛車を想定して対策をするが、研究をなぞるような将棋にはならないと思うので普段の指すような感じで対局に臨みたい。
雁木など他の戦型になる可能性の方がむしろ高いまであるが、そのときも普段の指し方で戦う。


【対局開始ッ!】

先手:SaisokuAmanogawa(1712)
後手:Goggol(1430)

(↓対局棋譜と振り返りは下記リンクからどうぞ!)
https://shogi.io/kifus/260570















◇急所の局面(28手目△6四歩まで)

[基本図]

本譜序盤の反省点を挙げるならば桂馬を跳ねるのが早く 常に桂頭を狙われる可能性を懸念をしながら戦わなければならなくなったことだろう。

検討していると▲6六歩から早めに動いていく順があることがわかったのでその進行を見ていきたい。

[基本図]以下 ▲6六歩 △6三銀 ▲6七金 △7四歩 ▲3五歩 →[a-1図]

[a-1図]

本譜と同じように風車を狙ってきたとき、こちらは後手が組み上がる前に左高美濃に組んで仕掛けてしまう。
△3五同歩は▲4六銀と出て好調、△4五歩には▲4六歩の反発があるので後手が無視して本譜のような右玉調に構える進行を見ていく。

[a-1図]以下 △7三桂 ▲3四歩 △同銀 ▲3八飛 △4三銀 ▲3六飛 △6二金 ▲4六銀 →[a-2図]

[a-2図]

後手は陣形を完成させるが先手も攻めの態勢を構築。
▲3八飛から機敏に動いていけるので、桂馬を跳ねていない方がむしろ攻めがはやい。
画像の局面で△3四歩には▲3五歩の合わせがあるので ▲3五銀の進出を防ぐことができず先手有利だ。
後手としては△9五歩の端攻めから乱していくしかないとソフトは示しているが、右玉の端なので反動は大きい。
また左美濃で穴熊ほど端攻めもキツくなく、わかりやすい攻めが残っている先手が勝ちやすいだろう。


【対局後】

◇本局の振り返り

序盤から試行錯誤する展開で時間を消費してしまい、形勢も微妙という負けパターンに嵌まりそうだったがそこから上手く巻き返せたのは喜ばしい。
逆転力は課題の一つなので局面を複雑化して主張を無理やり通せるような将棋の経験も積んでいきたい。
そもそも逆転の必要もなく完封するのが理想ではあるのでこの振り返りを通して序盤もより研いていきたい。

◇最後に

これで7勝3敗となり、昇級プレーオフ戦線に残った。
直接昇級の目はないが、次の対局勝てば確実に昇級プレーオフ挑戦となるのでしっかり準備して臨みたい。
本局は勢いづくような将棋ではなかったかもしれないけれど、最終局までにコンディションを整えて あのときより強くなった姿を見せたいと思います。それじゃあ。

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