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第八期ゆかなか竜王戦 ダイジェスト

修羅の1組を前期は何とか残留。またこの舞台で戦えることを嬉しく思う。


予選トーナメント

1回戦 vs 祭 四段 

前期に引き続き今期でも1回戦で対戦。
過去二回の対局は互いに先後を入れ換えて相掛かりを指していたので今度は違う将棋にしようと先手番で角換わりを志向しようとしたところ、後手が変化してやさい式相掛かりに。
序盤で成功し 大優勢になったが画像の局面で優位を消し去ってしまった。
ここでは▲4一とが正着で、本譜▲3二金と金を取らせたのがよくなかった。
これで相手の攻めが通るようになってしまい、最後はその金をしっかり使われて詰まされてしまった。
こういう将棋は勝ちきらないといけないので、これを負けてしまったのは残念。
リベンジのリベンジをされてしまった。
これで対戦成績は1-2に。ここまで3戦して全て後手が勝っているというのも珍しい。


順位決定トーナメント

5ブロック vs asagao 棋聖

今期もタイトルホルダーに遭遇。後手番となり、相掛かりから9手目▲9六歩の最新型を受ける。
普段なら△3四歩と返すところだが、対局当日△5二玉型の研究をたまたましていたという所があり、完全に魔が差してアドリブで52玉型を採用。
自己対局第一局で試した作戦で、藤井竜王名人や千田七段などが愛用している。
後手番相掛かりとして強力な指し方の一つだが、特定の局面への誘導性は低く先手に好き放題やられるのを的確に対処していく読みと研究が必要となるかなり難解な作戦。14手目までは上記の自己対局通り進むも15手目に違う手を指され、その瞬間研究から外れた。
この日はs-book_black系統の将棋しか調べていなかったのでもうわからない。慣れていない作戦をノリで使うとこういうことになる。
似たような研究局面を思い出しつつ何とか形勢を良くするも、序盤でかなり時間を使ってしまった。
そして形勢も画像の局面で互角に戻ってしまう。
この時点で端攻めを狙っており、△3三桂から飛車を引かせて△5四歩→△3一角→△9五歩と仕掛けていったがこれは上手くいっていなかった。代えて△4五歩から66の歩取りを見せて、それを受ける▲5五桂に△5三銀と続いて以下まだまだ手将棋だった。角銀交換を主張にじっくりいくべきだったが、角を持っていても隙がないような気がして 時間もなく勝負を急いでしまい自爆してしまった。
見慣れない形からジワジワと圧していく難しさとアドリブで採用しても格上から有利を取れる強さというこの作戦の両面を感じた一局だった。

13ブロック vs Link 永世竜王

こちらの後手番。
先手の四間飛車に対して香坂流で対抗……しようとしたがここで△7四歩は早すぎた。
代えて△5二金と金を飛車の筋から逸らすのが良かったが、本譜は機敏に▲6五歩から開戦され、角交換になってから▲4六角と飛車のコビンを狙われて作戦負けに。
△7四歩を正確に咎められ、そこからは良いところなく完敗。
手順前後を逃さず咎めてくる永世資格保持者の強さを体感した。

20ブロック vs やまたつくん 四段

不戦勝


ということで今期は不戦勝を除き全敗となり、1組11位、降級となった。
とにかく予選1回戦を勝てなかったのがいけなかった。
1組は今までのどのTwitter棋戦よりハイレベルな舞台だと思っていたのでこの結果は素直に受け入れられるが、思ったより自分の将棋が通用すると感じた部分もあったのでそこは嬉しいと同時に勝ちきれず悔しくもある。

1組に見合う棋力を携えてまたこの舞台に戻ってきます。それじゃあ。


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