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【マイストーリー#1】こんな生活もうイヤだー!

引きこもり主婦から47歳でコーチングの世界へ。

様々な衝突を乗り越えながら歩んできた、地方の転勤妻ストーリーを3回シリーズで綴ります。

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「こんな生活、もうイヤだーーーーー!」

心の中で何かが弾けた。

この言葉とともに自分の殻を破ろうと決めたのが、46歳と9か月のとき。

当時の私は引きこもり主婦・ときどきパート。

夫の転勤に伴い、地方を転々としていました。


夫は言葉数は少ないが、マジメでいつも優しくて、とくに不満もない。

私の独身時代は、転職を繰り返しながらも自立した生活をしていましたが、結婚後は様々な要因から夫に依存するスタイルになっていました。

そんな自分を卒業したくて、ずっともがき続けていた10年を振り返ってみようと思います。


引きこもりのスタートは新婚生活の初日だった

「転勤妻って、いろんな所に住めるし、知らない人ばかりの土地も気楽♬」

そんな軽い気持ちでいられたのは、新居へ引っ越す直前までのことでした。

大量の荷物をトラックで運び込み、これから新たな人生のスタート!と思いきや、新たな引きこもり生活のスタートとなってしまいました。


きっかけは、ご近所の主婦からの嫌がらせ

きっかけは、引っ越し業者でした。ご近所の奥様がプランターで育てていた野菜を、引っ越し業者が倒してしまったのだそう。大激怒した奥様がクレームの電話。

引っ越し業者から「後で謝罪にいくから、先に謝っておいてくれ」と連絡がありました。とり急ぎ、フルーツなどを買ってお詫びへ行くと、優しそうなご主人が対応してくれましたが、肝心の激怒した本人は奥から出てきませんでした。

「初日からこんなことが起こるなんて・・・」不吉な予感がしました。


予感的中!

「怖い・・・。主婦の世界ってこんななの?」

「ドラマみたいじゃん」「どうすんの?これから」

新婚生活2日目の心の叫びです。


リビングの荷物の片付けに追われていたころ、レースのカーテンのその奥に、二人の女性が立っているのが見えました。二人とも腕組みをして我が家を向いて大きな声で会話をしています。

プランターの野菜を倒されたと。しかも、いつも間にか我が家のせいにされているではありませんか!

「うわっ!でた~。我が家のせいにされてる~。」

ご近所さんの怒りの矛先が、我が家にすり替えられているではありませんか!しかも大きな声で、我が家の方を向いて、話し続ける2人。


これまで仕事しかしてこなかった私にとって、主婦の世界って怖い!というイメージが植え付けられてしまいました。


正論は通じない相手

そもそも、ご近所さんが共有スペースで野菜を育てていたのが問題なんです。共有スペースには物を置いてはいけないのに、理不尽な話。

しかし、そんな話は通用しない相手です。夫に相談しても、「こっちは謝罪したんだし、問題ないよ。」と答えるだけ。「それは分かっているけれど、それで解決しないのが女の世界なのよー」と心の中で叫びました。


社会からの断絶

初日からご近所トラブルで、怖くて外に出られなくなった私。徒歩50歩ほどのゴミ捨てでさえも、帽子を目深にかぶりマスクをして主婦が食事の支度をしている時間帯を狙い、なるべく会わないようにしました。

「見張られてる・・・。何?この世界?」

息を潜めるような生活が長く続きました。独身時代が長かった私にとって、ここでの生活は、社会からの断絶。

友達は、テレビとパソコン。

働きに出れば良かったのでしょうが、激務だったOL生活の疲れも出たのか、寝てばかりいる生活になってしまいました。


そんな私を助けてくれたのか、転機は突然やってきました。

つづく







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