自分ぬりえ
一人っ子だった私は子どものころ、ぬりえが大好きだった。近所の子どもたちとも遊んだが、夜は一人遊び。その中で特に楽しんだのがぬりえ。枠の部分を色鉛筆でなぞり、内側を塗りつくしていく。その方法だと仕上がりが美しくなるのだ。
大人になってからも、「大人のぬりえ」がブームになったことがあった。私はその流行を外から眺めるだけだったが、原点回帰でぬりえが再注目されたのだろうと思った。
昨日のnoteで「二択」について書いた。他己ではなく自己を考える時間を増やすこと。他者に振り回されることなく、また、他人のことばかり脳裏に浮かべてモヤモヤするのではない人生を歩みたい。そんな思いで綴った。
思えば人生はぬりえなのだ。「自分」という絵があり、輪郭はできている。あとはそこをどう塗りつくしていくかなのだと思う。
自分を二の次にして、自分ではどうにもできない悩みや過去・未来の事だけで塗っていくのか。
それとも、今、自分好みの色で塗るのか。
そう考えると、答えはおのずと出てくる。
人生はぬりえ。好きな色でぬればいい。それが自分を幸せにする色だから。
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