見出し画像

忙しくする

生来の性格なのか、それとも時間に追われる仕事柄なのか、忙しくしているのが好きである。仕事が立て込んでくると、「わあ、大変だあ」と思う。でもその一方で、一つずつこなせた暁には達成感で満たされる。スケジュール帳をわざと埋めるようなことはもちろんしないけれど、時間の空白があるよりも、日々、忙しい方が一日の終わりに充実感を抱ける。

ただ悲しいかな、人の体力というのは年齢を重ねると同時に踏ん張りがきかなくなる。昔であれば大したことがないような日程詰込み型でも、だんだん疲れが抜けなくなってくるのだ。これはどのような超人であっても同じだと思う。人間は機械ではないのだから。

だから適度に休みを入れたり、自分にご褒美を提供したりするのも大事。また、以前ならこなせたようなスケジュールであっても、同じように詰め込み過ぎないようにするのも、それ以降の仕事や日々の生活のためには大切だ。

ただ、一つだけ言えることがある。それは、「ある程度、忙しくしていることが心の健康に役立つ」という点。たとえば私の場合、あまりにも時間があり過ぎると、どうでもよいことで堂々巡りしてしまう。深く考えすぎてしまうのだ。これもまた生来の癖なのかもしれない。そういう時というのは、たいてい椅子に座った状態であれこれ考えていることが多い。つまり、頭の中は思考で高速回転なのだが、体は動いていないということ。

なので、そういう時こそ、体を動かしたり場所を変えたりするのが大事だと思う。頭を他のことに使うのも吉。掃除でもお散歩でも、あるいは採点や授業準備、英語の勉強だって良い。とにかく心を煩わせるようなことにアタマを使わないことなのだ。むしろ、自分が心地よくなれるような、達成感を抱けるようなことをするのが良いのだろうなと思っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?